岸本です。
今日は、リスニングと「一般動詞・命令文」の復習に取り組みました。
リスニングは、不定詞や動名詞、比較級・最上級の文でしたが、単語はよく聞き取れており、選択問題はほとんど正解でした。
ただし、記述問題では、主語が三人称単数でないのに、動詞に三単現の「-s」をつけるといった文法的なミスが多くありました。
確かに、動詞の後に「swimming」や「so」といった単語が続くと、そのように聞こえるのですが、文法の知識からより正しい答えを導けるようにしましょう。
合わせて、不定詞の三用法や、動名詞の意味、そして比較級と最上級の作り方も復習しながら、答え合わせをしていきました。
これを機に、理解があいまいだったところをすっきりさせてください。
後半は「一般動詞」と「命令文」の問題に取り組みました。
ここで、生徒さんが間違えていた部分には、共通点がありました。
否定文や疑問文では、「does」や「did」を用いる時、本来の動詞を原形に戻すということを忘れていたのです。
「does」や「did」が本来の動詞の代わりをしてくれていると考えるとわかりやすいかもしれません。
各単元の時にはしっかり理解していたと思いますが、復習としてまとめて解いてみると案外ミスしてしまうものです。
「ここは弱いんだな」という自分の弱点としてしっかり意識し、次回から間違えないようにしましょう。
そのほか、不規則変化の過去形を忘れている部分もありました。
例えば、「teach」なら「taught」となります。しっかり覚えてください。
来週は講師都合でお休みしますが、再来週はリスニングと「疑問詞」に取り組みたいと思います。
英語とは関係ないですが、生徒さんから質問のあった理科の問題について、ちょっと調べてみました。
問題は「40W、60W、100Wの電球を直列でつなぎ、100Vの電圧を流すと、40Wが一番明るくなったのはなぜか?」という問題でした。
その場で、すぐには答えられなかったのですが、以下のように考えました。
P(W)=I(A)*V(V) かつ R(Ω)=V/Iから、P=I^2*Rとなります(①)。
そして、問題から各電球のRは、順に250Ω、500/3Ω、100Ωとなる(②)。
直列の場合、電流は一番低い0.4Aで一定と考える(③)と、
①と③より、P=0.4^2*Rとなり、Rが小さいほど、明るさも小さくなるということになる(④)。
②と④より、各電球の電力は、順に40W、80/3(=26.666…)W、16Wとなり、一番明るいのは40Wとなる。
以上。
③の仮定がなぜ成り立つのか、その点がきちんと示すことができないのですっきりしないのですが、
何かご存知の方がいれば、ご指摘いただけると助かります。
久しぶりに理科の問題に触れましたが、ぱっと答えらえれないものですね。
よい頭の体操になったと思います。
岸本先生、こんにちは。福西です。
理科の問題の、③の質問についてお返事いたします。
各電球の抵抗値は、すでに②で求めておられますので、それを使って、回路全体の抵抗(合成抵抗)を求めます。合成抵抗は、抵抗(電球)が直列の場合は、単なる足し算になりますので、以下のように求まります。
R(合成抵抗)
=R1+R2+R3
=250+500/3+100
≒516Ω
よって、回路を流れる電流は、E=RIより、
100=516×I
I≒0.2A
となります。
そして、直列回路の電流は一定なので、この(約)0.2Aが、電球1、2、3に等しく(イメージとしては貫通して)流れていることになります。
回路全体の電流が、②で求めるために考えた電球1個ずつでつなげて考えた場合の電流値とは異なるのがやっかいですね。
ということで、上で求めた0.2Aを使って、今度は各電球のWを求めます。このWは、電気がした「仕事」ですので、ここでは「明るさ」という解釈になります。つまり、Wが大きければそれだけ明るいことになります。
電球1の明るさ=W1=R1×I^2=250×0.2^2=10W
電球2の明るさ=W2=R2×I^2=500/3×0.2^2=6.6W
電球3の明るさ=W3=R3×I^2=100×0.2^2=4W
#もし計算間違いしていたらすみません…(_–_)。
というわけで、意外にも(一番抵抗の高いはずの)40Wが、(直列にすると)一番明るくなる、という結論に達します。
私としては、問題文にある定格の40W、60W、100Wという値と、実際の値(明るさとして上で求めたW)とが異なるのがやっかいだなあと思います。(私はこの手の問題、すごく苦手です・・・(^^;))
福西先生がお書きの通りで、これ以上何を書いても蛇足になるのですが、簡潔に問いに対して答えるだけなら次のような記述でしょうか。
「明るさ(電力:単位はW)は電流(単位はA)×電圧(単位はV)で求められる。「40W、60W、100Wの電球」と言ったときのWの数値は家庭で用いられている100Vという一定の電圧に1つの電球をつないだときの値であるので、W数が大きいほど電流が多く流れている、つまり抵抗が小さい。これら3つの電球を直列につなぐと、流れる電流は等しくなる。同じだけの電流を流すためには抵抗が大きいほど大きな電圧が必要になる。よって抵抗が大きいほど電力が大きくなり、明るくなる。」
ちなみに中学理科の教科書に載っている、文科省おすすめの説明は、電流の流れを高いところから水を流す場面になぞらえて、電流を水の量、電圧を落差だと考えるやり方です。電力は水車を置いたときの回転の速さですね。抵抗は便宜的に水車に水を供給するパイプの太さとしましょう。パイプが太いほど抵抗が小さいということです。
先ほどの問題をこのたとえで考えてみます。同じ高さから水を流すと、太いパイプの水車ほど多くの量の水が流れ、勢いよく水車は回転します。同じ水の量が流れているのであれば、細いパイプには高いところから水が流されているはずであり、その結果勢いよく水車は回転します。
同じ電流が流れているなら抵抗が大きいほど電圧が大きい(同じ量の水が流れているならパイプが細いほど高いところから水が流されている)に違いない、と逆算しなければならないところにこの問題の難しさがあるように思えます。