岸本です。
今日は、いつもと順番を変えて、物語作りから始めました。
前回は、物語の前半まで、さまざまな敵との戦いやライバルとの競争などを考えてくれました。
そして、いよいよ物語は後半に入ります。
最終目的であるオーガが住む城に向かうため、主人公の清太たちは山へ向かいます。
山でも、ライバルと競争したり、オーガの仕掛けた罠にはまったり、さまざまなピンチが訪れます。
そのピンチの時に、漢字を使うという設定が生かされていました。
今までは武器として漢字を使ってきましたが、山のシーンではそれとは違う使われ方がされます。
はたして、漢字を使ってどのようにピンチをくぐりぬけたのか、物語の完成を楽しみにしていてください。
クラスでは、子供さんが書きたい内容をまず考えてくれます。
それに対して、私から「これはどこで起こるイベント?」という質問や、「人物の設定と行動が違うのでは?」、「こういう流れにしたら面白いよ」というアドヴァイスをしていきます。
子供さんは、その質問に対して絵や地図を用いて詳しく教えてくれたり、話をさらに深めていってくれました。
物語もクライマックス。構成が完成したら、いよいよ下書きに入っていきます。
後半は、『のろわれた山荘』の第三章を読んでいきました。
前回、夫を殺したマーゴットのところへ、マイク・シェルダンという男が宿を借りに訪ねてきました。
渋々彼を泊めることになったマーゴットですが、彼を探偵と疑い、自分が彼の前でしでかしてしまった失敗が怪しまれたのではないかと、不安になります。
そして、ついに、マーゴットは彼を殺す計画を立てるのです。
このとき、マーゴットは相談相手でもあった女中のトムリンソンに、協力を強要します。
そして、いよいよ計画を実行しようというとき、再び誰かがマーゴットの家に訪ねてきました。
予約が取り消されたことを知らないチャーリー・ミラーという男と、スーザン・クインという若い女です。
マーゴットは、マイクを殺す計画をいったん中止し、仕方なく二人を泊めることしました。
子供さんとは、今回初めて登場したトムリンソンや、チャーリー・ミラー、スーザン・クインがどういう人物かを話し合いました。
トムリンソンについては、マーゴットの計画を聞いたときの反応や、気の強いマーゴットに従ってしまう彼女の姿勢から、彼女が優しくて気の弱いおばあさんであると考えてくれました。
チャーリーは、乱暴な言葉づかいやずけずけとものをいう態度から、「気持ちの良い人物ではない」という部分を、子供さんは適切に指摘してくれました。
また、スーザンについては、予約が取り消されたことに泣きべそをかく様子から、気の弱い女性であると考えてくれました。
どれもきちんと本文を読みこなせているからこその考察でした。
さて、お客も増えて事件は今後どのように展開していくのか、次回を楽しみにしたいと思います。