かず1~2年A(01/15)

福西です。

2年生のSちゃんが「ドリル終わったよ」と見せてくれました。最後のページはお父さんと一緒に考えたとのことで、嬉しそうにそのことを伝えてくれました。ありがとうございます。

この日は「大きさくらべ」のプリントをメインでしました。どちらが大きいかを比べる問題ですが、なぜそうなるのか、理由を説明できてはじめてまるとなります。これにはかなりの苦戦が見られました。そこで折り紙を使って考えました。

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合言葉は、「はんぶんこ」です。

左は、もとの正方形を四分割したうちの「二個分」と数えやすいですが、右は「?」となります。しかし、形は違っていても、もとの正方形を「はんぶんこ」にしたものであることには違いはありません。よって、どちらも「同じ」と答えることができます。このように「見方を変える」ことがミソです。

では、問題です。

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左は正方形が4個分と数えられますが、右はぱっと見では何個分か判然としません。(実際、この手の問題は1~2年生にとってはかなり難しいレベルです)。最初みんなが思いついたのは、三角形の部分を移動させて欠けている部分を補って 正方形を作る方法です。それでうまくいけば、それでもいいのですが、残念なことに(私の絵が雑なせいで^^;)欠けている部分の大きさが正確に測れずに、結局は感覚的な判断に陥って、数え間違いをしてしまいます。

そこで、先ほどのおりがみのことを思い出します。右は、正方形が全部で6個分です。これは確実に数えられます。そして、問題の三角形はというと、その「はんぶんこ」です。ということは、6個の半分なので、3個。よって、数値的に4個対3個で、左の方が大きいことが説明できました。

このように「理屈」で考えながら、解く問題をいくつかしました。

 

残りの時間は、100以上の「大きな数」にちなんだゲームをしました。

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(輪ゴムを3回投げて、その中にひっかかった魚の合計を数えます)

1年生はちょうど100の数を習い始める時期なので、これを用意しました。

魚が集まっているところを狙えば、たいてい大きな点数が稼げます。ただしそれだと単純すぎるので、魚の大きさによって100点~1点と、点数に重みがあるようにしました。そのため、いくつかの基準をもって、複眼的に全体を見渡し、「総合的に得するのはどこか?」を探すことになります。ちなみに一回狙ったところは、魚がいなくなるので、輪ゴムを重ねても二重取りはできません。

やってみると、だいたい1つの輪ゴムで、200~400点が狙えました。みんなの様子だと、100点の魚や200点の真珠を狙うのは定石のようでしたが、しかしその基準のみで、あまりに閑散としたところを狙っては、思ったより点数が高くなりません。つまり、「大きな魚がたくさんいて、かつ小さな魚もたくさんいる」ところといった、極力、欲張りな目で見るのがコツです(笑)。案の定、1つ目の輪ゴムでは高い点数が得られても、2つ目、3つ目の輪ゴムで基準がぶれて(判断が麻痺して)しまって、自分の思った「多さ」と、実際のそれとの差に「あれ?」となっているようでした。

今回では、H君が1000点の大台を叩き出し、みんなの祝福のまなざしを集めていました(笑)。

 

ところで、これは脱線話です。私が好きなエピソードなのですが、武田信玄が子供の頃によく「貝合わせ」という遊びに使う貝の数を当てるのが得意だったようです。家来たちは、散らばったり、山のようになった貝を見せられると、「100でしょうか」「いや、もっと多いでしょう」と、口々に数を釣り上げていく傾向にあったのですが、信玄は、実際の数が目で見たよりも少ないことを熟知していました。つまりそれが軍勢ともなれば、正確な数の把握はもっと難しくなるということです。そのように心理的に惑わされないことで、敵の兵力を過大評価して驚いたりもしなければ、逆に少ない兵力を多く見せかけることで相手のミスを誘ったという話です。