岸本です。
今日から、また『歴史小品』に入っていきます。
まず扱ったのは「項羽の自殺」です。
本文の内容に入ろうと思っていたのですが、読んでない生徒さんがいらっしゃったので、今回は語句説明と物語の背景について説明しました。
「項羽の自殺は」約30pとこの本の中で、一番のボリュームがある話です。
また戦いを描写しているところもあり、読み応えは十分あると思います。
だからこそ、自分で呼んでもらいたいと思い、無理に進めることはしませんでした。
また長文の中に、今まで取り上げきれなかった難解な語句がいくつか散見されたので、この機会に取り上げて、語彙を豊かにしてもらおうと考えました。
例えば「遜色(ない)」や「耽溺」、「抵触」といった単語を5.6個取り上げ、広辞苑を引きつつ、意味を追って、例文などを挙げていきました。
私自身も知らない言葉があり(「捲土重来」は予習しました。)、意外にも面白い形式だと感じました。
後半は、この物語の背景である秦滅亡から漢建国に至る流れを(脱線をふまえつつ)、大まかに説明しました。
少々難解なところもあるとは思いますが、これを踏まえたうえで、項羽や他の登場人物の心情を理解し、自分の言葉で表現して欲しいと思います。
「項羽の自殺は」約30pとこの本の中で、一番のボリュームがある話です。
また戦いを描写しているところもあり、読み応えは十分あると思います。
だからこそ、自分で呼んでもらいたいと思い、無理に進めることはしませんでした。
また長文の中に、今まで取り上げきれなかった難解な語句がいくつか散見されたので、この機会に取り上げて、語彙を豊かにしてもらおうと考えました。
例えば「遜色(ない)」や「耽溺」、「抵触」といった単語を5.6個取り上げ、広辞苑を引きつつ、意味を追って、例文などを挙げていきました。
私自身も知らない言葉があり(「捲土重来」は予習しました。)、意外にも面白い形式だと感じました。
後半は、この物語の背景である秦滅亡から漢建国に至る流れを(脱線をふまえつつ)、大まかに説明しました。
少々難解なところもあるとは思いますが、これを踏まえたうえで、項羽や他の登場人物の心情を理解し、自分の言葉で表現して欲しいと思います。
来週、早速感想や意見を書いてもらおうと思います。
後編の目玉であるこの話を、生徒たちがどう捉えるか楽しみです。
山下です。
>項羽の自殺
それぞれの国には物語として伝わる有名な歴史上のエピソードがあり、項羽の死もその一つといえるでしょう。生徒たちは、知識の不足は辞書等で補うべきですが、物語のサビの部分について、深く心を寄せてイメージをふくらませてもらいたいと思います。とかく、勝者や成功者に今の時代はスポットをあてますが、小林秀雄いわく「歴史とは巨大な恨みのようなもの」。感想文に正解も不正解もないので、とにかく自分の思ったことをまとめておくことが大事です。イメージを言葉に直しておくことで、たとえば私などは、「項羽の自殺」と聞いて、ローマの歴史に思いをはせました。あくまでも、自分が受け取るイメージの世界の出来事として、私の心は、アントニウスとクレオパトラのエピソードに飛翔します。文学、とくに歴史の物語を読むことで、国籍を超え、時代を超えた「人間のドラマ」に関心が深まっていくのだと思います。来週届けられる感想文は、大事に扱いたいところです。