岸本です。
今週は2週間分の宿題として出した、これまで読んだ物語について疑問を提示し、それについて論じてもらうというやり方で進めました。
一人の生徒は、老子について聖人らしいところとそうでないところを挙げて、老子は一流の聖人ではなかったとします。
更に、それが「当たり前」であり、一流の聖人というものは存在しないのだと結論づけました。
更に、それが「当たり前」であり、一流の聖人というものは存在しないのだと結論づけました。
もう一人の生徒は、荘子と老子を比較して、自分の考えを改めた老子に対して、荘子は最終的に自らの考えに戻ってしまったという点で失敗し、どちらともつかない優柔不断な立ち位置にいたため、自分の求める「滋味」を得られなかったと論じました。
私は、全体を通して物語の面白さを通説との「ギャップ」であると言いました。
それらを受けて、全員でいろいろ議論をしました。
例えば最初の生徒の意見には、結論があるけれど、問題提起の部分がないのではないかとか、もう一人の生徒の意見は、具体的な内容がやや分かりにくいとか、問題提起の答えが不明瞭ではないかとか、私からいろいろと質問して、みんなで自身の書いた内容をしっかり理解しているかを確かめました。
また私の意見にも、ある程度の予想通りですが、ギャップが面白いのはわかるけれど、通説を知らない人の面白さは説明できてないという指摘をもらいました。
あまり時間はありませんでしたが、久しぶりにじっくり議論できました。
次回は始皇帝の話ということで、最後に簡単な始皇帝の説明をして終わりました。
残りもわずかですが、頑張りたいと思います。
>全員でいろいろ議論
生き生きと言葉が交わされている様子を頼もしく思います。