朱熹(論語註釈)を読むクラスは、いかがですか?

福西です。クラスの紹介です。

『漢文講読Ⅱ』

日時:月曜18:40-20:00

講師:田尻健太

テキスト:朱熹『論語集注』(講師が用意します)

辞書:『漢辞海』(または『新字源』)

講師からのメッセージ:

このクラスでは、南宋の朱熹の『論語集注』という本を読んでいきます。

『論語』とは、儒教の祖の一人とされる孔子の言行を、その弟子たちが記録して作られたとされる書物で、長い歴史の間、漢字文化圏の知識人たちに重視されてきました。『論語』は内容が比較的平易であることから、古くから教育目的でも使われてきた本で、漢文を読み始める題材としてもってこいです。また、『論語』は古くから日本列島に伝来し、その文化に大きな影響を与えてきた書物でもあるので、日本語圏の人にとって馴染み深い言葉が出てくるのも面白いところです。

『論語』は長い時間を経て読まれ続けてきた書物で、時代によってさまざまに異なる読み方がなされてきました。その中で、多くの学者は、自分なりの『論語』の読み方を、「注釈」と呼ばれる形式で本に書き残してきました。

本クラスで読解する朱熹の『論語集注』もそういう本の一つです。この本は、朱子学の祖である朱熹が、『論語』に対する自分の解釈を細かく書いたものです。おおむね簡明な内容ですが、たまに朱熹独特の解釈が顔をのぞかせるのが面白いところです。

この朱熹の『論語』注を楽しみながら読解していこう、というのがこのクラスの主眼です。たとえば、現代の『論語』日本語訳と比較しながら朱熹の注釈を読むと、同じ文章でも読む人が違うとこんなに受け取り方が違うのか、ということを実感できます。こうした面白さを掴める授業にしたいと考えています。

授業の資料は講師が作成しますが、『論語』の日本語訳の本を手元にご用意いただけると便利です。できれば、翻訳だけではなく、『論語』の原文の漢文と訓読・注釈等が附されているものがよいです(金谷治訳・吉川幸次郎訳など)。また、調べるための漢和辞典(『漢辞海』『新字源』など)をご用意ください。

(田尻健太)

このチャンスに、ぜひご参加ください! 今からでもお申し込み、お受けしています。(>こちらのフォームメール)