福西です。
先の記事で、表題のラテン語の原文を調べましたが、もともとはギリシャ語(ソローンの言葉)です。
『西洋古典名言名句集』(西洋古典叢書編集部・編)をみたところ……ありました! ありました! 243ページに。
というわけで、うれしくなったので、ご紹介します。
私はつねに多くのことを学びながら年をとる。
γηράσκω δ’ αἰεὶ πολλὰ διδασκόμενος.
ソロン断片18(テオグニス他『エレゲイア詩集』91頁)
*プラトンの作と伝えらえる『恋がたき』(133C)の引用による。プラトンは『ラケス』(188B)、『国家』(第7巻536D)などでもこの詩句に言及している。
ソロン断片にあるとのこと!
西洋古典叢書の『エレゲイア詩集』(91頁)を、今度読んでみようと思います!
以下、直訳を試みます。(私はギリシャ語はほとんできませんが、がんばります)
私は歳をとる(γηράσκω) pr.1sg.nom
それで(δ’=δε、文のつなぎで、特に意味はない)
つねに(ἀίει=ἀεί)
たくさんを(πολλά)
学びながら(διδασκόμενος )< διδάσκω:pr.p.m.sg.nom.
【備考】
キケローの方は「毎日、everyday」(cotidie)、ソローンの方は「つねに、always」(ἀίει)。
γηράσκω δ’ αἰεὶ πολλὰ διδασκόμενος. の読みは、
ゲーラースコー・ダイエイ・ポッラ・ディダスコメノス
でしょうか。
(注:ἀίεὶが、アイエイかアーイエイか、わかりませんでした。すみません–;)
では、今日も一日。
心にギリシャ語(とラテン語)を!
(ソローン)