ロボット工作(糸車戦車・改め・ダンボール戦車を作ろう 第2回)2012/11/26

福西です。小学生対象のイベントです。

 

この日は、夏休みにしたロボット工作(糸車戦車を作ろう)の続きをしました。今回はいよいよ本体への実装です。

(前回は、赤外線を出す仕組みをブレッドボード上で作り、赤外線をフォトトランジスタで受ける→トランジスタで増幅する→モーターを動かす、といった一連の動作を確かめるところで終わりました)。

 

当日の様子をギャラリーでご覧ください。

注)カメラ二台のため時系列が前後していますが、ご容赦ください。

というわけで、「糸車戦車」を改め、「ダンボール戦車」ができあがりました。

 

今回はハード面での工作だったわけですが、一番苦労し、時間をかけたのは、やっぱり何と言っても車輪作りでした。それにはあえて市販のタイヤは使わずに(それだと簡単に動いてしまって味気ないので^^;)、ダンボールでそれを作りました。本体もすべてダンボールから切り出しています。

 

切り方がまずいといがんだり、強度に問題があったりして、あまりいいことがなさそうなダンボール。けれども何と言ってもすぐに手に入る材料で、失敗したらいくらでも作り直せます。何より、「作ろう!」と思い立った時にすぐに作れるのがポイントです。なので、小学生たちにとっては、「あとは自分でできる」という意味で、応用の幅がきく素材だと考えました。(タッピングプレートなどのプラスチック部品も考えましたが、それだと、「あればできるけれども、ないとできない」ということにもなりえるので、あえて採用しませんでした)。

 

さて、モーター(ギアボックス←これの自作はさすがにイベントではきついので見送りました)には、便利なことにシャフトとクランクアームがついています。そこにダンボールで作った車輪を固定するわけですが、これがやっぱり一番ムズカシイ! セロテープやホットボンドだけでは弱く、軸がなかなか安定しません。「垂直に取り付ける」ということや、「水平に回る」という、一見あたりまえに思えることが、いかに難しいことか、きっとみんなも味わってくれたのではないかと思います。(ただ、軸がゆがんでいても、今回の工作では十分に動きます。なので、歯車の形など、いろいろ凝ってもらっても大丈夫です)。

 

ダンボールなのでねじやビスは使いづらく、そこでこちらからは、針金を使って固定することを提案しました。それだと完璧に固定されます。それでも、そのやり方がムズカシイと思った人や、自分なりのやり方にこだわる生徒もいて、それはそれでいいのではないかと思います。(要は自分の物語を付け加えたものとして動けばいいんです^^)

 

一応本体が出来上がると、あとは配線を説明し、いざ赤外線を照射!

 

「ん? 動くのか…動くのか…?」

 

実はこの日は、「あれ? あれれ?」が約半分、「おおーやった! 動いた!」が半分でした。案の定配線を間違えていたり、電池の入れ間違いや、+-を逆にしたまま電源を投入してすぐに部品を壊してしまったりするケースが見られました。(動かないのは、たいていそのような途中のアクシデントによるモータードライバーの故障が原因でした。配線を直してからモータードライバーを取り換えると、すぐに動き出しました。←当日予備が足りなくてごめんね^^;>動かなかった人たち)

 

なんとか最後には全員動いて「やったー!」と言ってもらおうと思っていたのですが、残念ながらこの日は、半分半分。時間が押していたので、ぎりぎりまで動かなかった人たちには申し訳なかったのですが、私が修理に預かることで終了しました。

 

ちなみに修理はすべて完了しています。また時間のある時に取りに来てください。

 

修理完了! スタンバイOKです!