山下です。
この日は中1から高3までが集まって私の例の問題をひたすら解きました。
私が高3の生徒なら中1と同じ問題を解くことに強い抵抗を感じると思いますが、その点誰もが基礎の大事さを知っているので、年齢、学年関係なく黙々と問題にとりくみます。
当然学年が上がるにつれて、解答の速度や正確さが増しますが、完璧はなかなか難しく、時折見出される凡ミスを指摘すると、「なるほど」という顔をされます。
でもよく考えたら、スポーツなら当たり前のことに取り組んでいるわけです。
どんなスポーツでも素振りやランニングは欠かしません。
同じ素振りをしても、上級生は上手に、下級生は丁寧にゆっくりと取り組みます。
避けるべきは、自分はもう高校生だから英語の基本はしなくてもよい、とか、やるのは格好悪いと思い込むことです。
英語は中1、中2で習う文法でつまづきを抱えている人が大半だと思います。
これは「思う」というより、私がかつて12年間大学で学生に教えていた時の感想です。
その後学生の英語の基礎力は改善したというより、悪化したという話もちらほら耳に入ります。
会話など、その他の応用は大いにけっこうですが、万事基礎ありきです。
英語の解釈も同様です。
I can’t stand it.のstandは「立つ」ではありません。
My father runs a small restaurant.のrunsは「走る」ではありません。
単語の意味を知らなくても文法の基礎があれば、「立つだとおかしい」、「走るだと意味が変」とピンときて辞書に手がのびます。
そこで得た知識は、単語の丸暗記という揮発性の知識とは別の「わかった!という思い出つきの」情報です。
夏期講習会は、基本的に英語特講を複数日開催するようなものです。
1日だけの参加も歓迎です。