中学英語

クラスは新しい参加者を得て活気づいています。

めいめい課題は異なります。私は部屋をぐるぐる動いてそれぞれの課題の進捗を確認しています。

文法の確認をする課題と、語彙を増強する課題の2パターンがあり、クラスでは両方に対応しています。

文法を確認する場合でも、辞書はまめにひいてもらっています。

語彙増強に取り組む生徒には「中1英語の必須英単語400」を軸に辞書の確認を進めてもらいつつ、辞書を引いた際に目に留まる「気になる単語」もメモしてもらっています。

辞書を引くと生徒たちは「面白い」単語を見つけて報告してくれます。

たとえばムカデはcentipedeです。

こういうとき私の心にスイッチが入ります。

centi とpede それぞれ語るべきことがあります。

centは単位としての100です。パーセントのセントです。

通貨の単位でもあります。

ラテン語で100をcentum(ケントゥム)と言います。それが語源です。

century(世紀)などの単語が関連語です。

pedeはpedal(ペダル)と関係しています。

pes(ペース)というラテン語が語源です。意味は「足」です。

ムカデは「100の足」という意味だとわかります。

pedestrianというちょっと難しそうな語を紹介しました。

pes(足)と関係しているけれどどういう意味か想像できる?と言って引いてもらうと、中学生用の辞書にも載っています。

答えは歩行者。横断歩道はpedestrian crossingと出ています。

こういうやりとりは後々記憶に残っていて、いつかテキストで出会ったとき、「なぜか初対面に思えない懐かしい感じのする出会い」につながると私は信じています。

単語との付き合いは人間との付き合いと同じで、何度も顔を合わせているうちに自然に名前を覚えるように付き合うのがベストだと思っています。