福西です。
母の日に寄せて、こんなラテン語の詩句はいかがですか?
ウェルギリウス『牧歌』4歌60-63行
Incipe, parve puer, risu cognoscere matrem; 60
matri longa decem tulerunt fastidia menses.
incipe, parve puer. qui non risere parenti,
nec deus hunc mensa dea nec dignata cubili est.
【試訳】
幼い少年(赤子)よ(parve puer)、笑みで(risu)母を(matrem)知ることを(cognoscere)始めなさい(incipe)。
十の月が(decem menses)長い苦しみを(longa fastidia)母に(matri)もたらした(tulerunt)(母は十ヶ月も苦しみに耐えた)のだから。
幼い少年(赤子)よ(parve puer)、母に(parenti)笑うことをしない(non risere)ところの子は(qui)、
その子を(hunc)神はテーブルに(mensa_)、女神は(dea)ベッドに(cubile)ふさわしいとは見なさないだろう(nec dignata est)。
「リースー・コグノスケレ・マートレム(risu cognoscere matrem)」。生まれたばかりの赤ちゃんが、お母さんを認識する=笑う。過去と未来が混じって、心があたたかくなる一節だと思います。
というわけで、ラテン語、みなさんもはじめてみませんか?
山の学校では、以下のクラスが始まったばかりです。
「ラテン語初級文法」(講師:山下大吾)
「ラテン語初級」(講師:広川直幸)
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