講習会(英語)

山下です。
昨日から春期講習会がスタートしました。
生徒の意欲が高く、私にとっても楽しい時間でした。
中学1年生には1年生で習得すべきとされる単語を音読してもらい、つまづく単語を辞書で調べてもらいました。
そのさい、私も一緒に調べ、辞書の引き方(左手の使い方がカギ)、辞書を引いたときに注目する箇所などについてその都度説明しました。
中1英語は大人もばかにできません。
習得すべき単語の筆頭はableで始まります。
be able toでおなじみですが、名詞を修飾する形容詞としての意味(「有能な」)もあり、注意が必要です。
同意語、反意語、派生語などにも気を配れば、ばっちりです。
他学年の中学生には、英語特講のスタイルで「日本文→英文」の課題に取り組んでもらいました。
いつも英語特講に来てくれていることもあり、そして日ごろの本人の努力もあり、ほとんど指摘する箇所がないほどでした。
高校生のクラスでも前半は「日本文→英文」の英作文をやってもらいました。
参加者はみな中学時代に英語特講に来てくれていたので、ほぼパーフェクトでした。
ここで日ごろの英語の勉強はどう?と尋ねたところ、学校の教材を見せてくれました。
これができれば苦労しないな、と思えるほど素晴らしい教材で、学校の先生も親身に教えてくださっていることがよく伝わってきました。
「でも、初見の単語で苦労しない?」と私から聞くと、参加者全員にやっと笑って「そのとおりです」ということでした。
文法はばっちりなので、「よし、単語をやろう」ということになりました。
私は中1の必修単語の資料を使って参加者に単語の勉強の仕方を伝えました。
先ほど挙げたableはみなその意味をよく知っていました。
「名詞はなにかな?」と問うとピンとこない様子だったので、辞書を引いてもらいました。
「ああ、abilityか」という声。
派生語は兄弟、姉妹の関係です。
お兄さんと仲良しなら、弟も、妹も、名前を覚えましょう。否、知らぬ間に覚えるでしょう。
「ああ、abilityか」という声は、「へえ、君は~君の弟だったのか!」という声です。
中1の英単語は簡単ですが、その派生語は高校レベルの単語であることが多いです。
日ごろから派生語や反意語をまえに調べる癖をつければ、学校で英語を学ぶ際に、「それ、昨日調べた単語だ」という可能性が高まります。
学校では、数千の単語リストを配られて、コツコツ暗記することを求められます。
いわば借金をしてコツコツ返済するやりかたです。
私が教えたのは、出くわす単語、気になる単語、調べた単語のリストを自分の手で紙に書きだすことです。
これを一日10でも20でも30でも続けていきます。
その紙は学校にももっていき、常に「気になる単語」をリストに書き加えます。
覚えなくてもよい。ただ書きとめるだけでよい。
これを1年つづければ、相当な数の英単語のメモがたまるでしょう。
定期的に以前のメモをみなおすとよいと思います。
自分の「気持ち」、「思い」がつまったメモです。
これは「貯金」方式のやり方で、たまることが楽しみになるやりかたです。
学校の「借金返済方式」がベースにあればこそ、この「貯金方式」の意義がまします。
どちらか一方だとダメです。
このようなことを話しながら、後半は過ごしました。