『若草物語 プラムフィールドの子どもたち』を読みます!

福西です。告知です。

4月から、下記のクラスがスタートします。

金曜日 20:10-21:30

西洋の児童文学を読むC

担当:加藤千佳

対象:中学・高校生

テキスト:『若草物語 プラムフィールドの子どもたち』( オルコット/作、谷口由美子/訳、講談社青い鳥文庫)

アニメの『ナンとジョー先生』で知っている方も多いと思います。

若草物語の次女ジョーが片田舎のプラムフィールドに開いた寄宿学園。そこが物語の舞台です。

子供たちの良心に蒔かれた「よいもの」の種が、いわゆる「愛と信」によって成長する様子が描かれます。全21章。それぞれの章にある甲乙つけがたいエピソード。情景の目に浮かぶような味わい深い表現が、読者の想像力をかきたてます。

おすすめの児童文学です。

以下、印象的なエピソードを挙げます。

4章。ナットはうっかり嘘をついてしまいます。そこでベア先生はナットにこう命じます。「先生『を』打ちなさい」と。ベア先生を慕うナットは、涙を流しながら「できません」と訴えます。しかしベア先生は許しません。ナットは、自分の心に刻むように、ベア先生を10回、強く打ちます。

14章。ナットが友達のお金を盗んだ犯人として疑われ、孤立します。するとダンが「おれがやった」と名乗り出ます。ダンはもとは不良で、これまでも反抗的な態度を取り、いかにも疑わしい存在です。本当にナットが盗んだのか、それともダンが……。プラムフィールドという理想郷に生じた亀裂を、ジョーとベア先生はどのように修復するのか。読者は自分だったらと思い、はらはらすることでしょう。

『若草物語 プラムフィールドの子どもたち』をいっしょに読む仲間を、募集中です。