福西です。冬学期もよろしくお願いいたします。
この日は、詰将棋をたくさん解きました。
解けると、それだけでうれしいものです。
ですが「うれしい」で終わらず、初手からの手順を、各自リピートしてもらいました。
当たり前に思えるこの「仕上げ」の作業が、詰将棋では大事です。
こうすると、「うれしい」が「自信」になります。
そうやって「詰み筋が記憶にたまる」こと。これが強くなる秘訣です。
後半は、駒落ちの指導対局。
この日、気持ちのいい一手が飛び出しました。
▲6五歩。
上手の4四にいる金が浮き駒になっています。それをとがめる一手です。
以下、
▽同歩
▲同桂
と、桂馬をはねることで、角道が気持ちよく通り、4四の金に当たります。
かつ、桂が7三にいる金にも当たり、金金の両取りです。
(それなので上手は同歩とはせず、▽5五歩などで両取りにならないようにするわけですが、それでも▲6四歩と玉頭を潰されて、苦しくなります。なお、写真には写っていませんが、上手はいま歩切れです)
▲6四歩。
今日飛び出した、こういう「いい手」が、一日一回でも指せたら大きな飛躍です。
その一手の喜びが、記憶にたまっていくことで、新しい境地へ進んでいけるのだと思います。