ラテン語の夕べ(2022-10-22)の感想

山下です。
2週間前に行ったラテン語の夕べの感想をいただきました。動画視聴を希望された方からです。許可を得て転載いたします。

–引用開始–

先日の「ラテン語の夕べ(ウェルギリウスのラテン語)」の動画をありがとうございました。始めから少しずつ見直すことができ、ようやく見終わりました。大変興味深かったです。

私は、幸いにも河津千代訳の『牧歌・農耕詩』を手に入れることができ、ラテン語を始めた昨年から少しずつ読んでいましたが、正直、疑問だらけで、もしかしたら自分の頭が悪くなったのかと思ったりしながら、わからないところは飛ばして読んでいました。その”わからないところ”が、先生の『牧歌』、『農耕詩』、そして『アエネーイス』の三作品の関係のお話や、”スプラギス”というもののお話をお聴きして、まさに霧が晴れるようでした。本当にうれしく存じます。

また、”黄金時代”、”英雄の時代”、”鉄の時代”という流れの中で神と人との関係をお話くださいました。これにより、また様々な今までの疑問も解消されたり、それぞれを象徴する神話も知ることができ、大変面白かったです。

ラテン語の単語、amor, labor, omnisの解釈のお話も、単語の持つ意味をどうとらえるかによって変わり、また、そのことをあえて利用して深みをもたせることはラテン語の大変興味深いところだとあらためて感じました。

ルクレティウスのアトム論も大変興味深かったです。人間の、自分にとっての”only one”への執着から様々な悲劇は生まれる、それから迷信や宗教が生まれるというのは、今にも通ずる人間の性に対するとらえ方だと感じました。一方で、ウェルギリウスがその論を意識して、”田園の神々を知るものもまた幸いなるかな”と言っているのですね。随所にウェルギリウスが、文学者としての自らの哲学を主張しているのに気づきました。

誠にありがとうございました。初心者である私にも大変わかりやすく、作品のとらえ方の視点を教えていただきました。先生のHPの論文もあらためて拝読させていただこうと思います。

–引用終了–

1時間半の限られた時間の中であれこれ多岐にわたるお話になりました。ライブで聞くと話の流れが早すぎると感じられたかもしれませんが、動画視聴の場合(=ライブ参加の方にも動画のURLはお伝えしています)必要に応じて原文を確認したり、メモを取るなどできますので、その点好都合です。

同じ話はしない方針なので、興味を持たれた方はぜひ「見逃し配信」(アーカイブ)をご利用ください。