入角です。
授業はいつも、「学校の単元の補助プリント→私の自作問題やパズルプリント」という流れなのですが、ここ何回かの授業では、つるかめ算形式の問題を出しました。
つるかめ算とは、
「つるとかめがいます。頭の数はあわせて10、足の数はあわせて32です。つるの数を求めてください」
というような問題のことです。つるかめ算には鮮やかな解法もあるのですが、この授業ではそれは教えておらず、生徒さんたちには手持ちの知識だけで愚直に考えてもらいました。
この問題は、しらみつぶしに解くことができます。ここでは頭の総数がわかっているので、つるの数が与えられればかめの数も決まります。したがって、つるの数を何かに定めればそのときの足の総数が計算できます。その足の数が問題文の条件にあてはまるときのつるの数を探せばよいのです。パターンも、今回の場合はつるが0~10羽のときの11パターンしかないので、手計算で解くことができます。
算数では、必ずしも鮮やかに解くことにこだわる必要はなく、愚直な方法でもよいから、粘り強く考えることのほうが大切です。学校のテストでは制限時間内に問題を解くことが求められますが、面白い問題を何時間も何日間も考えるような勉強の仕方も、多少は取り入れてもよいと思います。