秋学期3回目の記録。
この日はお天気に恵まれ、最近室内での制作が続いていたので、気分を変えて、外で描くことになりました。
「外を」ではなく「外で」というのがポイントです。目に映るものだけでなく、描きたいものを心のままに描きます。
また、外に出た理由にはもうひとつありました。
秋学期の初回から、女の子たちがカエルに夢中だったので、カエルを探す目的もあったのです。
実は、前回クラスからこの日までの間に、私がカエルを捕まえておく約束だったのですが、とうとう見つけられないでいました。急に涼しくなって、簡単にはその姿を見つけられなくなっていたからです。
KaoruちゃんとMomokoちゃんと私で、池の周りをじっくり探しましたが、やはり見つけられず、各々絵に集中することになりました。
「カエルの正面から見た顔って、どんなだったかなぁ・・・」とKaoruちゃんが言うので、以前じっくりあれだけ観察していたので、頭の引き出しの中にある「カエル」を頼りに、まずは思ったとおりに描いてみることをすすめました。
その間、何とかみつけられないか、私が再度、忍び足で池の周りをうろうろすることになりました。クラスの時間が半分をすぎたくらいで、池の真ん中に水面すれすれまで沈めてある睡蓮の鉢の上にツチガエルがじっとしているのを見つけ、ぱっと手を伸ばしてようやく捕まえることができました。その瞬間を、二人も息を呑んで見守ってくれました。
その頃にはすでにKaoruちゃんは「正面から見た」カエルの顔を描いていたのですが、なかなかよいと思いました。絵本仕立てで表紙から描いているのですが、タイトルは『かえる図鑑』から、『かえるの一生』に変わっていました。
Momokoちゃんは、いつもながら素敵な空想画を描いてくれましたが、その絵のなかに、緑に囲まれた心地よい空気の中で描いた記憶も一緒に留められたらよいな、と思います。
この日はMariちゃん、Wakanaちゃんが欠席でしたが、またみんな揃って「外で」描きましょう。
(担当 梁川)