福西です。
『王への手紙』(トンケ・ドラフト、西村由美訳、岩波少年文庫)を読んでいます。
5章 5「霧と雪」を読みました。
ティウリとピアックは山の悪天候というピンチに見舞われます。ピアックは優秀な道案内で、雪風をしのげる場所まで戻るという判断を下します。そのおかげで、危険は回避されます。
ただし、避難所は風をしのげるだけの場所で、二人は寒さで眠らないように、立ったまますごさねばなりませんでした。空腹と疲労という極限状態で、気を紛らわすため、夜が明けるまでがむしゃらに歌い、語ります。
友情が芽生えたのも、この時でした。
しだいに風が弱まり、雪がやんだ。そしてついに、とうとう夜明けの白々とした光がさした。
二人はピンチを克服したのでした。
受講生の要約です。
H.F.さん
二人が起きると霧がかかっていた。だがピアックは晴れると言う。二人は七つの岩をこしたい。が、天気のせいで三番目の岩の下までもどる。二人ともこごえないように、ピアックは知っている歌全部を歌い、ティウリはぼうけんについて話した。しかし夜が明けると風が弱まり、雪がやみ、白々とした光がさした。
Y.Y.君
朝起きると、きりがかかっていて、見えなかった。ティウリはピアックについていくしかなかった。「みどりの岩棚」に着く。そしてきりがはれてくる。「七つの岩」の四つ目の岩にむかうところで雪がふる。二人は三つ目の岩までもどり、洞穴にひなんする。そしてねむらないように話しつづける。
S.K.君
翌朝、目を覚ますと霧が出ている。霧は濃く、一寸先も視認できない。霧が上がるまでに、みどりの岩棚まで進む。
みどりの岩棚からは、断崖絶壁のだれも知らない道を下りる。氷河に着くと、一直線ではなく決められた道を歩いた。氷河をこえる。暗くなる前に七つの岩をこしたいが、と中であきらめ、三つ目の岩の洞穴で夜を過ごす。二人は、各々の話をする。