こちらのクラスでは、今年度の4月からはマッテオ・マランゴーニ(Matteo Marangoni)の美術論、“Saper vedere” を読み進めています。
1930年代に書かれたもので、イタリア美術論の基本文献の一冊として位置づけられています。時代的・思想的にパウル・クレーの『造形思考』に近いものですが、著名なイタリア美術を用いてその「見方」を論じ、イタリアのフォルマリズム論としてはロベルト・ロンギと双璧をなしています。
イタリア語としてイタリアの美術論は一般的に難しく、マランゴーニの文章もそれほど簡単ではありません。とはいえ啓蒙書ですから難しすぎることもないレベルです。
(イタリア語講読クラス紹介ページより)
講師は、翻訳も多数手がけられている柱本元彦先生です。以前、ガイダンスの際、「イタリア語を学んでいてよかったと思えるのは、何と言っても、オペラを聴いたり、美術館に行ったり、芸術と向き合ったときだ」という趣旨のことを、満面の笑顔で言われていたのがとても心に残っています。
少し読み応えのあるイタリア語の文章を読んでみたいという方、音楽や映画、美術に興味をお持ちの方は、是非ご参加下さい。
オンライン対応、クラス体験可能です。
(事務担当 梁川)