1105 数学高校

浅野です。

Kさんは学校を休んでいる間に三角関数についての授業があり、説明を聞き損ねたようなのでこの場で補いました。90°より大きい角度へと三角比を拡張した後では、単位円においてcosθ=x座標、sinθ=y座標というのがそもそもの定義です。困ったときはここに立ち返るとよいです。話をややこしくしていたのは角度の表記法で、これまでは120°、225°といった度数法を用いてきましたが、1/3π、5/4πといった弧度法が導入されていたことです。360°が2πに対応するので比例式を解けば自由に変換することができますが、よく使うのは1/6π、1/4πなどに限られるので、慣れると覚えてしまいます。

Aさんは今週からも来てくれることになりました。前回の様子を踏まえて、ベクトルの総合問題を用意しました。基本的な知識や理解はあるので、あとはそれをいかに応用するかです。例えば、「直線AKが三角形LMNの重心Gを通ることを証明せよ」という問題でどのような方針で進めればよいかと質問されましたが、これはA, G, Lが一直線上にあること、つまりALベクトル=k×AGベクトル(kは実数)となることを示せばよいです。また、「4点A, B, C, Pが同一平面上にあるようにPの座標を定めよ」という問題の考え方についても質問を受けましたが、これはPが平面ABC上にある、つまりAPベクトル=s×ABベクトル+t×ACベクトル(s, tは実数)で表すことができるという条件を使います。これから原理と応用をつなぐことができればよいと思います。