福西です。
『リンゴ畑のマーティン・ピピン』(エリナー・ファージョン、石井桃子訳)、第4話「オープン・ウィンキンズ」を読んでいます。
下巻p56-63を読みました。
マーガレットは、自分の特技を披露します。それは裁縫と刺繍でした。それを誰に教わったのかと聞くと、「オープン・ウィンキンズが」と答えます。
マーガレットは、自分の話をあまりしようとせず、話題はいつもホブのことになります。
マーガレットは、ホブが金色のバラを咲かせたいと知って、こう言います。
「わたし、きっとその金色のバラにやきもちをやきますよ」と。
それに対し、ホブはこう答えます。
「どうしてあなた自身にやきもちをやくことができるだろうか」と。
ホブにとって、現状の「金色のバラ」は、金髪のマーガレットなのでした。
このような蜜月のある日のこと、二人が「紅林(くればやし)」という場所に近づきます。
ホブが好奇心から、「いってみよう」と言うと、マーガレットは激しく抵抗します。どのような場所かと聞くと、「知りません」と。とにかく「あの森はきらいです」と言い、とすぐに離れたがります。
仕方なくホブもあきらめ、紅林を離れます。
そして約束の一か月の最後の日。強い風が夜に吹きます。その風の音で、ホブは目を覚まします。