『リンゴ畑のマーティン・ピピン』を読む(西洋の児童文学を読むC、2022/7/7)

福西です。

『リンゴ畑のマーティン・ピピン』(エリナー・ファージョン、石井桃子訳)、第4話「オープン・ウィンキンズ」を読んでいます。

下巻p51-56を読みました。

マーガレットは、一人でこのオープン・ウィンキンズに住んでいます。

ホブは、マーガレットを「自分の心」と思って、夢中になります。しかしあるとき、弟たちのことを思い出します。ホブは、弟たちがここに来なかったかと、マーガレットにたずねます。けれども彼女は、弟たちを「見ていない」と言います。そして「そんなことよりも」と、ホブを引き留めようとします。

「ああ、わたしの愛するひと、わたしに短いひと月をあたえて。その月の終わりには、あなたの心からの望みをかなえてあげます」

ホブはそれを承知します。

ホブとマーガレットは、二つの並んだ小屋にそれぞれ住みます。二人は楽しい時間を過ごします。

ふたりの恋人のあいだでは、すべてが語られ、すべてが夢見る材料になったとしても、ふしぎはない(…)

弟たちの話をするとマーガレットの表情が曇るので、ホブはその話題をだんだんしなくなります。