福西です。
『リンゴ畑のマーティン・ピピン』(エリナー・ファージョン、石井桃子訳)、第4話「オープン・ウィンキンズ」を読んでいます。
下巻p51-56を読みました。
マーガレットは、一人でこのオープン・ウィンキンズに住んでいます。
ホブは、マーガレットを「自分の心」と思って、夢中になります。しかしあるとき、弟たちのことを思い出します。ホブは、弟たちがここに来なかったかと、マーガレットにたずねます。けれども彼女は、弟たちを「見ていない」と言います。そして「そんなことよりも」と、ホブを引き留めようとします。
「ああ、わたしの愛するひと、わたしに短いひと月をあたえて。その月の終わりには、あなたの心からの望みをかなえてあげます」
ホブはそれを承知します。
ホブとマーガレットは、二つの並んだ小屋にそれぞれ住みます。二人は楽しい時間を過ごします。
ふたりの恋人のあいだでは、すべてが語られ、すべてが夢見る材料になったとしても、ふしぎはない(…)
弟たちの話をするとマーガレットの表情が曇るので、ホブはその話題をだんだんしなくなります。