浅野です。
Kさんは試験の答案を持ってきてくれました。先週に本人から聞いていた通りで、図形と方程式では円について馴染みが薄かったようです。またベクトルでは、内積の理解があやふやだったようです。内積のもともとの定義は|aベクトル|×|bベクトル|×cosθで、成分表示だと、aベクトル=(a1, a2)、bベクトル=(b1, b2)とすると、a1b1+a2b2になります。その含意は私の勉強不足でよくわかりませんが、2つのベクトルの角度を考慮して実数の値を返し、物理で言うところの仕事量を表します。この定義がすっきりしなくて嫌ですが、図形をベクトルで考えるときに便利です。
Cさんは先週の段階で指数や対数の計算に苦労するということが改めてわかったのですが、やはり試験でも苦しかったそうです。学校の定期試験が最後の目的というわけではないので、間違い直し時に取り戻せばよいです。
特に数学は試験をするとあいまいに理解していた箇所がはっきりするので、答案を宝だと思ってよく見直してほしいものです。
>答案を宝だと思ってよく見直してほしいものです。
このことを岸本先生も指摘されていました。私も同感です。その「宝」をこうして山の学校に持ってきてくれると嬉しいですし、答案を一緒に見直すと、本人だけでなく先生も生徒の癖も含めた発見が得られます。今後の指導にも生きてきます。
理想論を述べれば、「日頃の問題演習が試験そのもの」なのです。「よし解くぞ」と自分に言い聞かせて一問一問に取り組む、それは「勝負」そのものです。試験というとあらたまりますが、日頃の学習に試験の緊張感が持ち込めたら、最強の学習だと私は思います。
日頃の学習(学校および自宅)で「勝負」し、どうしてもうまくいかないことを絞り込んだうえ、浅野先生に尋ねるなら、山の学校の時間が極上のプレミアムタイムになるでしょう(今もそうかもしれませんが、もっと欲を出してほしい、という気持ちを込めて)。