福西です。
『赤毛のアン』(モンゴメリ、村岡花子訳、新潮社)を読んでいます。
読んだ個所は、p49~56です。第3章を読み終えました。
マリラに名を聞かれ、アンは、「コーデリアと呼んでほしい」と頼みます。マリラはあっけにとられ、本当の名をたずねます。
アンは、AnnではなくてAnneのアン・シャーリーだと答えます。一方、マシューはそそくさとその場から離れます。
アンは夕食を食べません。絶望のどん底で、喉を通らないのだと。仕方なく、二階の寝室に通されます。アンはマリラにいささか悪態をついた後、泣き疲れて眠ります。
マリラはマシューと話し、明日スペンサーさんにきっちり話をつけ、アンを孤児院に返さなければならないと言います。当然と言えば、当然です。
ですが、アンの魅力にとりつかれてしまったマシューは、乗り気でありません。
マリラが「あの子がわたしらに、何の役にたつというのか」と言うと、マシューは「わしらのほうであの子になにか役にたつかもしれない」と言う始末。この(無口な)マシューの発言は、この作品の大きな要となっています。
しかし現実的なマリラは、マシューに反発したままです。
マリラは今日、アンにだけでなく、マシューに対しても「驚いた」のでした。
(その2)に続きます。