福西です。
ウェルギリウス『アエネーイス』(岡道男・高橋宏幸訳、西洋古典叢書)を読んでいます。
9巻の394-449行目を読みました。この巻のサビの部分です。
ニーススは捕まったエウリュアルスを発見します。そしてルトゥリー人に見えない位置から、飛び道具で攻撃します。
そのことに怒ったルトゥリー人の隊長ウォルケンスが、エウリュアルスを殺そうとします。
ニーススは、隠れ場所から飛び出します。しかし間に合わず、エウリュアルスは殺されます。
エウリュアルスの絶命の様子は、茎の長い花が折れる様子でたとえられます。
怒りに駆られたニーススは、突進し、ウォルケンスを道ずれにして果てます。
「穏やかな死で(placida morte) 安らぎを得た(quievit)」(9.445)とあります。
(その2)へ続きます。