0924 数学高校

浅野です。

Kさんはいろいろなことが噛み合ってきているようです。

前回はベクトルの範囲で3元連立1次方程式(未知数が3つの方程式)が登場し、代入法なら必ず解けると伝えたところでしたが、今回は円と方程式の範囲で3元連立1次方程式が登場しました。Kさんは先週の教訓を生かしてしっかり解いてくれました。また、円の方程式の一般形(x^2+y^2+ax+by+c=0(a, b, cは定数))から中心や半径がわかる形((x-p)^2+(y-q)^2=r^2(中心の座標が(p, q)、半径がr))に変形するときは、2次関数のグラフのときと同じように平方完成をします。

時間の終わりに「同じことの繰り返しやんなぁ」と私がつぶやくと、Kさんは首を縦に振ってくれたので、同じような感想を持ってくれていることと思います。

Cさんは対数の範囲も大詰めで、また難しい質問をしてくれました。「log2の3は無理数であることを証明せよ」というシンプルな問題で、模範解答としてはlog2の3を有理数であると仮定して矛盾を導くわけですが、例によって自分のやり方のどこがまずいかを指摘してくれとの質問です。そのCさんのやり方とは、まず底の変換公式でlog2の3をlog10の2/log10の3とし、0<log10の2<1かつ0<log10の3<1なので、log10の2/log10の3は有理数ではないというものでした。このやり方の最後に論理の飛躍があります。例えば0.2/0.4は0<0.2<1かつ0<0.4<1ですが、きれいな形に直すと1/2という有理数になります。そう説明すると大いに納得してくれました。

学校や大人数の場ではなかなかそういった疑問は聞けませんが、ここでは聞くことができます。そしてやみくもに暗記をするよりも、そうしたやり取りをするほうがおもしろいくかつ記憶にも残ります。