西洋古典を読む(2022/6/1)

福西です。

ウェルギリウス『アエネーイス』(岡道男・高橋宏幸訳、西洋古典叢書)を読んでいます。

9巻の123-175行目を読みました。

トゥルヌスの次の言挙げが印象的でした。

ウォルカーヌスの武具も、千の船もわたしには必要ない。

non armis mihi Volcani, non mille carinis

トロイア戦争のときのような、木馬の計略も必要ない。白昼堂々と包囲して殲滅することができる、と。

トゥルヌスは明日の大いくさに備えて、全軍に休息を命じます。

ここまで、ルトゥリー陣営の話です。次回はトロイア陣営のターンです。