春学期2回目の記録。(1回休講分は、7/19に補講予定です)
(Sちゃん、Nちゃんはお休み)
この日、Wちゃんが、何週もかけて描いてきた花の絵が完成しました。
花の水彩画集(技法書)から、気に入ったモチーフをいくつか模写して再構成し、絵の具ののせ方も、その本を参考にしながら描きました。最初に描いた鉛筆の線描がまずしっかりとしていて、絵に説得力を持たせています。水彩のぼかしやグラデーション、淡い色の塗り重ねを丹念にしていきました。この経験は、また何か別のものを描くときに必ず活きるでしょう。
(なにしろ、Wちゃんは自らこの課題実施に至ったのです。)
1年生のMちゃん、Kちゃんは、パレットの使い方を覚えながら、のびのびしたタッチで、絵の具や絵筆との対話を続けています。
その一連の動作や、筆に含まれた水気の具合や穂先の形、画用紙の上での絵の具の振る舞いについて、随所で声をかけ、意識上に上らせるようにしています。
何気なく行った表現の中に、それとは知らず、沢山の技法が詰まっているのですが、なぜそうなるのか、その仕組に気づくことができれば、自分でその技法を「発見」したことになるからです。
「『ああすればこうなる』と『教える』」ことは極力避けています。生徒さんたち自身が、「うわ、こんなふうになった!」という発見の驚きと喜びを、私も一緒になって、驚き、喜んでいます。
(担当 梁川)