山下です。
本を丁寧に読んで考えたら、その考えを筋の通った文にまとめるとよいでしょう。
文にまとめるとなると、あらためて本を読み直す必要が出てきます。
一度ならず二度三度。
何回も読めと言われて読み直すのと異なり、自分が自分に命じる形で読み返すことに意味があります。
考えを形にまとめたら、信頼のおける第三者に批評してもらいたいという気持ちがわいてきて当然です。
山の学校のゼミクラスは、優れた古典的作品(言語、時代を問わない)をテクストとし、各自自分の考えを形にまとめるつもりで繰り返し読んで授業に臨んでもらっています。
そして、自分の意見(=考えを形にまとめたもの)を互いに発表し、信頼のおける先生の批評をもらい、さらにその考え、解釈を練り上げていきます。
独りよがりに陥らず、自分の関心を広げたり、深めたりするうえで貴重な助言をもらう大事な機会となります。
主体は常に己にあります。
知識や教養を外部から授けてもらうという期待には応えられませんが、真摯に学ぶ意欲にはどこまでも寄り添う場としてとことんご利用いただけたらと願っております。