山びこ通信2021年度号(2022年2月発行)より下記の記事を転載致します。
『中学数学3』
担当 浅野望
「中学英語」と同様のメンバーの、中学3年生3名が来ています。同じ教材に取り組むことが多い英語と異なり、それぞれが別のことを自習するというスタイルです。学校の教材を持ち込んだり、こちらが用意した問題を解いたりしています。
中学3年生の範囲となると、2次方程式の解の公式や三平方の定理、中点連結定理など、学校の授業で天下り式に与えられた定理を応用させて、問題を解くということが多くなります。答えさえ合えば問題ないと思いがちですが、そこはぜひ、なぜその定理が成り立つのかについても考えてほしいです。そのため授業でも、上記のような普段問題を解く際に用いる定理や公式の証明をしています。また、「かず5〜6年A」の欄でも述べましたが、問題を解くという意味でも理解を深めるという意味でも、言葉で説明できる能力は重要です。高校のときの数学の先生が「答案を書くときには式よりも言葉が多くなければならない」と常々言っていたことを思い出します。式をただ羅列して出した答えが正解しているか否かのみこだわるのではなく、自分の思考のプロセスを書き表すことに慣れる機会にしてもらえればと思います。