つくるA(10/15)

福西です。だいぶ前のことになりますが、つくるAクラスの10/15の様子です。

 

この日は、導線電話を作りました。まずは糸電話から出発し、糸の材質を毛糸や針金に変えて実験しました。針金は、細い導線では音がまったく伝わりませんでした。またそれを太い針金に変えると、やや聞こえやすくなることを発見しました。

 

 

糸電話は、音を糸の振動に変え、それをまた音に変えてやり取りするものです。ただし、糸を震わせるために、糸はピンと張っておく必要があります。

 

一方、導線電話は、糸よりも震えやすい媒体として、金属を利用しています。これは映画でもよく見かけるように、電車のレールに耳を当てると遠くの電車の音が聞こえてくるという原理を利用しています。そして金属であれば、糸を張る必要がなく、たるんでいても大丈夫というのがメリットです。

 

ただ、いざ実験してみると、なかなか音が聞こえずに難儀しました。これは導線の太さに関係しているということが分かりました。

 

そこで、音にアンプをかませ、増幅することを次に考えました。この場合、導線を伝わるものが電気的な振動となります。ただこれにもデメリットがあって、アンプには増幅の「方向性」があるため、両端にある紙コップの役割が、「入力」と「出力」というように分化されてしまいます。つまり「マイク」と同じです。

 

さて、片方からは音を届けられるけれど、もう片方は聞くだけ、という状況は、どうすれば解決できるでしょうか? それには、単純に線を「二本に増やす」というのが一つの方法として考えられます。つまり同じものを2つ作って用意し、それを入力と出力を交互に入れ替えたものをセットにしておけば、お互いに「話す」(マイク」と「聞く」(スピーカー)ということができます。つまり、これは「電話」ができたことになります!

 

今学期はまだ実験段階のところで終わってしまいましたが、このあとの展開としては、トランシーバー(ラジオとほぼ同じ原理)にすることを考えています。それをいつか秘密基地を作った際の、お互いの連絡手段として、かっこよく活用したいなあというのが夢ではあります(^^)

 

 

冬学期は、以下の取り組みを予定しています。

・トランシーバー(ラジオ)→秘密基地の備品

・望遠鏡→秘密基地の備品その2(笑)

・プラスα 以前作った武具(盾など)で、秘密基地ごっこ

 

ぜひ楽しみにしておいてください(^^)。