福西です。
『王への手紙』(トンケ・ドラフト、西村由美訳、岩波少年文庫)を読んでいます。
3章「3 城主とその娘」を読みました。
ティウリは、自分が捕らわれたのは、手紙のせい(実は指輪のせい)だと思い込みます。そして以下のA、B、二つの勢力からの待遇の差に困惑します。
A……ミストリナウト城主、ラヴィニア、召使いたち
B……四人の灰色の騎士、四人の盾持ち
ティウリは、Bが赤い騎兵の仲間だと思いこんでいます。よってBと友好関係にあるAもまた、赤い騎兵の仲間であると。しかしAは、ティウリに武具を貸与し、客人の尊厳を保たせます。そのことで、赤い騎兵の仲間はBだけなのだろうかと、ティウリは考え直します。
受講生の要約です。
H.F.さん
召使いに手を自由にしてもらい、ティウリは食事をした。召使いは、また手をしばったが、騎士やたてもちよりはるかにゆるかった。ティウリは、手のなわを自分ではずした。手紙を読めると思っていると、城主が入ってきた。城主に名前をきかれたがこたえなかった。城主といろいろなはなしをする。
タペストリーが大きく動き、わかい女の人が穴から出てきた。少女はくさりかたびらとけんと短けんをもってきてくれた。ラヴィニアといい、城主の娘だった。そこに城主がきてラヴィニアをみつける。わたすものがあるといい、ラヴィニアと同じものをティウリにわたす。ティウリはいそいで修道服をぬぎ、ラヴィニアからのくさりかたびらと短けん、城主からのけんを身につけた。そして、じゅうたんから手紙をだし、むねにしまった。二人のたてもちがきて、ついてこいと合図をした。
Y.Y.君
夜おそくなって食事をもってきた人がいた。食事を食べおわると、すぐでていった。そしてしばらくすると、タペストリーがうごき、そこから城主の娘がでてきて、くさりかたびらと剣をもってきてくれた。するとまたタペストリーのとびらから城主がでてきて、面白いことに娘と同じ物をもってきて、同じことを言った。
ティウリはくさりかたびらの上から修道服をきて、すこしよろこんだ。すると二人の灰色の騎士がきてティウリをつれていこうとする。
S.K.君
夜おそく、ティウリは、召使いが持ってきた食べものを食べた。召使いは、騎士たち同様にティウリの体を縛ったが、騎士たちより遥かにやさしかった。おかげで、ティウリは縄をほどくことに成功した。そこへ、城主が入ってきた。少し話した後、城主は出ていった。ティウリは、城主の言動から、誤解の可能性を感じた。
タペストリーの裏に秘密の階段がある。そこから、城主の娘ラヴィニアが入ってきて、ティウリに武具を渡す。城主も同様に客人であるティウリに武具を渡す。
ティウリは、城主に認めさせると心に決める。