クラスのご紹介〜キケロー『老年について』講読

「ラテン語初級講読B」クラス(オンライン受講対応)では、キケロー『老年について』の講読を行っております。

担当は山下大吾先生で、山の学校では同作品を何度も読了まで導いて下さっています。読了までは、毎回およそ2年かかるそうで、今回は2021年9月から読み続けているので、読了は2023年7月見込みです。

毎週水曜、20:10〜21:30開講中。
初めて読まれる方、再度取り組まれたい方の途中参加歓迎です。

下記は、2022年2月時点の記事ですが、興味をお持ちの方は、参考になさって下さい。(テキスト進捗の詳細はお訊ね下さい)

講読Bクラスでは、秋学期からキケローの『老年について』を冒頭から読み進めております。受講生は現在Mさんお一方で、これまでに24節の、喜劇詩人スターティウスによる詩行「次世代の為に木を植える農夫」の辺りまで進みました。
この作品では、我々もつい当然のこととして老年特有の欠点や短所と捉えてしまう諸々の事例が、実は個々人それぞれの性格に由来するものか、あるいはあらゆる世代の人々に該当するものであると、7、25、65、68節など随処で繰り返し述べられています。人生のあらゆる負の側面は、年代を問わず全ての人間にいつでも起こりうるという厳然とした事実に改めて気付かされると共に、これらの言葉は、今を大切に、善く生きる様我々に自覚を促すキケローのメッセージになっているのかも知れません。(山びこ通信2022年2月号クラス便りから抜粋>元記事

(事務担当 梁川)