11/13 ことば2~4年

岸本です。

外で突然雷が鳴り、雨が降り出す中、子供さんは元気にクラスへやってきてくれました。

今日は、漢字迷路とことばのパズル、それから『マツの木の王子』の読解を行いました。

 

漢字迷路は、「習ったばっかりの漢字だ!」といって、さくさくと解いていってくれました。

出てきた答えを別の漢字にするための、ある部首を当てる問題も、子供さんには難しいと思っていたのですが、3つ目の漢字が出た時点で答えを当ててくれました。

よく漢字を知っている証拠だと思います。

ことばのパズルは、日本語を外来語にする問題でした。

例えば、「主将」は「キャプテン」ですね。

最初は、あまり聞きなれない日本語に戸惑っていましたが、私からのヒントを手掛かりに答えの外来語を見つけてきてくれました。

難しい日本語も、外来語にすればその意味がすぐに分かるようになるのは、興味深いですね。

外来語を受け入れやすい日本語のおもしろいところではないでしょうか。

文字を組み合わせて漢字を作る問題は、「木」と「直」で悩んでいました。

答えがわかれば、「あ~、なるほど」といってしまうような問題でしたが、わからないときはわからないものですね。

でも、きちんと自力で答えにたどり着けたのは良かったです。

 

後半は、『マツの木の王子』を読み進めていきました。

サーカスでメリーゴーラウンドの乗り物となったマツの木の王子とシラカバの少女ですが、反対側にそれぞれ置かれたため離ればなれになってしまいました。

毎晩泣き明かした二人は、すっかりかたくなってきしむようになりました。

「きしむ」について、子供さんはそのイメージはできるようでしたが、言葉では説明しにくいようでした。

イメージで把握しているものを、ことばにするのは簡単なようで難しいですね。

いつかそうした言葉を特集して考えてみるのも面白いかもしません。

さて、マツの木の王子とシラカバの少女は、結局廃棄されることになりました。

ガラクタ置き場に向かうおじいさんの荷車に乗せられた二人の新たな旅が始まりました。

しかし、その旅はにぎやかな町中から、次第に静かで人気のない町はずれへむかう、ものさびしく暗い旅でした。

子供さんも、その様子に気づいたようでしたが、さらにおじいさんが「かなしい声」を出していたのはなぜだろうと考えてくれました。

単純に、おじいさんが悲しかったというのではなく、マツの木の王子とシラカバの少女、さらにはその廃棄を悲しく思う人たちの声が反映されているというところまで、子供さんと議論を進められたのは良かったと思います。

『マツの木の王子』もいよいよラストです。

結末がどうなるのか、生徒さんも気になっているようでしたので、来週にも読み切れるといいのですが。