かず1~2年A(11/6,13)

福西です。11/6と13の記録です。

 

「まちがいさがし」をしている二人。お互いが「相棒」であり、よき「ライバル」です(^^)。

 

 

11/6

この日は、「ビルディング・パズル」と、ドリルをした後に、ちょっと立ち止まることをしました。H君のドリルにあった計算問題を例にとって、「繰り下がり」の計算を、各自の言葉で説明してもらいました。

 

 

 

人に教えることには三倍の理解が必要となるわけですが、「理解を体系化する」ということに、それぞれ現時点での精一杯で、頭を使って考えてくれている様子が見て取れました。

 

後半は、前回導入した「四目ならべ」をしました。さすが小学生、コツを呑み込むのが早くて、「こうすればこうなる、だからこうする」という3手先を考えるようになってくれています。この日は時間の最後の最後で、Sちゃんが初めて私に勝つことができました(^^)。おめでとう!

 

11/13

H君がもうすぐドリルを一冊を終えそうです。ゴールが見えてきたことに意気が上がり、「ここまでやってこよう」と自分で印をつけたところを宿題にしてくれていました。

 

H君のドリルより。上の問題で、「まだまだ、すわれる」と H君がつぶやきながら、自信を持って引き算を書いていました。それに私は感心しました。なぜなら、問題文からイメージが形作られている証拠だからです。文章題では、この時のH君のように、あたかも「目に見える」ように問題の様子が投影できれば、足し算か引き算かの区別はおのずとつけられます。また、日常とかけ離れた荒唐無稽な問題設定は、算数ではありがちですが、そこにむしろ想像力を補って自分の体験にひきつけることができる人にとっては、文章題は「得意分野」としてひらかれていると思います。

 

文章題では、「どうすれば足し算か引き算かを迷わずに、式を立てられるようになりますか?」という質問を時折耳にします。それには、日常の「イメージ」に落とし込む力を養うことが大事です。もちろん問題にたくさん当たることも同時に必要となりますが、そこで延々と機械的に処理する力を養うだけでは面白くありません。一つの問いかけに対し、どれだけイメージを豊かに膨らませられるか、というところが算数の(またはその先の)面白さです。(このことはあとあと、「速度」や「人口密度」といった新しい概念を習う時にも発展していきます。速度は、「は・じ・き」といった図式を使わずとも、根本的に「単位量」の(1時間につきいくらという)イメージができあがれば解決します)

 

Sちゃんのドリルより。Sちゃんが、「ここに1を書いておいて」とつぶやいていたことが心に残りました。つまりそれはどういうことかというと、70-54の暗算では、まず十の位の7-5をしますが、ここでとっさに「繰り下がり」が起こることを見越して、6-5=1としておきます。その結果の1をまず書いておこう、という意味です。そして一の位で、10-4=6を計算し、答は16となります。Sちゃんは、筆算の次に、このような暗算が得意になってきたようです。筆算が十分にできるようになってきたことからの次のステップだと言えるでしょう。

 

後半は 「マッチ棒パズル」をしました。

問題1は、9+3=9。マッチ棒を1本だけ動かして、式が正しくなるように考えます。

 

いろいろやってみるうちに、Sちゃんが右辺に8を作ることを思いつきました。そして、今度は=8となるようなパターンを考えているうちに、ついに5+3=8を見つけました。正解です!

 

これに気をよくして、問題2をしていますが、残念、今回は時間切れ~(^^)。また次回、続きをしましょう。

 

ちなみに問題はこれでした。

マッチ棒を1本だけ動かしてください。(わかると、ちょっとうれしくなって、だれかに言いたくなります(笑))

 

おまけ

最近、迷路の問題が「玄人嗜好」になってきたSちゃん(^^)。