『王への手紙』を読む(西洋の児童文学を読むA、2022/2/17)

福西です。

『王への手紙』(トンケ・ドラフト、西村由美訳、岩波少年文庫)を読んでいます。

2章4「追いはぎ」を読みました。

指輪を身に着けていたことがあだとなります。盗賊の森の近くで盗賊たちに囲まれ、ティウリは指輪を死守しますが、かわりに黒い馬を失います。ティウリが泣いたのは、白い盾の黒い騎士が死んだときと、これが二度目です。

受講生の要約です。

S.K君

ティウリは、森を行くと中、追いはぎ達に囲まれる。馬と指輪に目をつけられるも、なんとか指輪は守る。黒い馬を失ったこと、あふれだした不安により、ティウリは泣く。

H.Fさん

ティウリは木の枝を武器にして、旅を再開した。森の中でと中追いはぎに出会う。指輪をわたせといわれたが、ことわると、指をきるといわれる。追いはぎの頭はその勇気に感心し、通すが、黒い馬はもらうという。ティウリは、指輪を守ったが、馬をうしなったことをなげいて泣いた。

Y.Y君

ティウリは夜、森で追いはぎに会い、手につけていた指輪をうばわれかける。が、ティウリの勇気に追いはぎはおどろき、指輪を守りきった。が、馬をうしない、泣いてしまう。

指輪は、ティウリにとっては導きの星であり、希望の象徴です。それを失うことは、ティウリにはありえないことでした。

一方、黒い馬を失ったことで、ティウリは徒歩で進まなくてはならず、任務はいよいよ困難なものとなりました。