「びりっかすの神さま」を読む(ことば3~4年2022/1/18)

福西です。

『びりっかすの神さま』(岡田淳、偕成社)を読んでいます。

「7 心でおしゃべり」「8 がんばれ」を読みました。

前回、物語の折り返し地点でした。みゆきに秘密を打ち明けたことで、仲間は始とみゆきの二人になりました。

さて、みゆきは始と示し合わせて、びりの点数を取ります。すると、みゆきにもびりっかすの姿が見えるようになりました。

期待以上のことがおこった。始の頭のなかに、みゆきの声がひびいたのだ。

──見えたあ。

みゆきの机の上に立っていたびりっかすが、おどろいて始を見た。

──おい、始。みゆきにも見えるらしいぞ。

(…)

──いましゃべってるの、木下くんの声?

──すると、きみにも、ぼくの声がきこえるの?

──きこえる、きこえる。すごい!

こうして始、みゆき、びりっかすは、授業中も、心の中の会話を楽しみます。

とはいえ、授業中の会話は、授業に関することばかり。始は家庭教師のように、みゆきに勉強を教えてあげることで、みゆきはますます授業内容ののみこみがよくなります。

みゆきは友達の京子もさそい、びりっかすのことを知る仲間が三人になりました。

一方、始のことを不審に思う男子があらわれました。

以前、始の足の速さを見せつけられた、浩一と、その話を聞いた俊也です。

始は観念し、なぜわざとびりになっているかを説明します。

こうして仲間が始、みゆき、京子、浩一、俊也と、五人になりました。