2022-01-13 「文学万歳!」(キケローの言葉)

山下です。

キケローの『アルキアース弁護』(16節)に「文学万歳!」と要約できるような内容の表現が見つかります。

リンク先で、語釈と逐語訳を紹介しています。

Quod sī nōn hīs tantus fructus ostenderētur, et sī ex hīs studiīs dēlectātiō sōla peterētur, tamen (ut opīnor) hanc animī adversiōnem hūmānissimam ac līberālissimam iūdicārētis.

<和訳>
仮にもしこれらの文学によって、それほどの収穫が見られなくても、またもしこれらの研究から単に楽しみだけが求められたとしても、私が思うに、この精神の気晴らし(=文学研究)はもっとも人間的で自由人にふさわしい営みであると諸君は判断するだろう。

Nam cēterae neque temporum sunt neque aetātum omnium neque locōrum:

<和訳>
というのも、他の(気晴らし)はすべての時間、年齢、場所にふさわしいものではない。

haec studia adulescentiam alunt, senectūtem oblectant, secundās rēs ornant, adversīs perfugium ac sōlācium praebent, dēlectant domī, nōn impediunt forīs, pernoctant nōbīscum, peregrīnantur, rusticantur.

<和訳>
この(文学の)研究は若者を育成し、老年を楽しませ、順境を飾り、逆境においては避難所や慰めを与え、家にあっては喜びを与え、外にあっては邪魔にならず、我々と共に夜を明かし、外国を旅し、田舎暮らしをする。