「王への手紙」を読む(2021/12/16)(その1)

福西です。

『王への手紙』(トンケ・ドラフト、西村由美訳、岩波少年文庫)を読んでいます。

5章「白い盾の黒い騎士」を読みました。

ティウリがかけつけたとき、白い盾の黒い騎士は、瀕死で横たわっていました。ティウリは、白い盾の黒い騎士から、「ウナーヴェン王に手紙を渡す」という任務を引き継ぎます。

「そうだ。そなた以外に、きちんと役目を果たせる者はいない。そなたならできる。わたしは、そなたを信頼する。」

ティウリは、かたきを討つことを約束しようとしますが、騎士は言います。

「それは、そなたの仕事ではない……」「そなたは、ただ、わたしの使者であればよい。」

と。騎士は死に、ティウリは深い悲しみにおそわれます。

この悲しみの重みが、このあとのティウリの旅の原動力となります。