福西です。
『王への手紙』(トンケ・ドラフト、西村由美訳、岩波少年文庫)を読んでいます。
5章「白い盾の黒い騎士」を読みました。
ティウリがかけつけたとき、白い盾の黒い騎士は、瀕死で横たわっていました。ティウリは、白い盾の黒い騎士から、「ウナーヴェン王に手紙を渡す」という任務を引き継ぎます。
「そうだ。そなた以外に、きちんと役目を果たせる者はいない。そなたならできる。わたしは、そなたを信頼する。」
ティウリは、かたきを討つことを約束しようとしますが、騎士は言います。
「それは、そなたの仕事ではない……」「そなたは、ただ、わたしの使者であればよい。」
と。騎士は死に、ティウリは深い悲しみにおそわれます。
この悲しみの重みが、このあとのティウリの旅の原動力となります。