福西です。
H.Fさん、S.K君、Y.Y君、Y.Mさんの要約です。記念にここに保存しておきます。
『クローディアの秘密』 要約
Hisatomi Fukino
1 秘密の糸口
不ゆかいなことがきらいなクローディアは、ある日メトロポリタン美術館へ家出に行くことにした。メトロポリタン美術館にきめたのは、気もちが良く、美しいからだ。クローディアは、注意ぶかく計画し、だれをつれていくかをえらんだ。下から二番目のジェイミーは、口がかたくて信用できるし、わらわせてくれるから、ジェイミーに決めた。それお金もちでラジオをもっていからだ。
クローディアは、電車ちんのためのお金をためるのにずいぶんくろうした。だけど、ごみすてとうばんの時に、電車の10回乗り回数けんをみつけた。
クローディアがジェイミーに家出にいっしょにいくということと、計画をはなす時、最初はジェイミーは、ふくれていたけど、クローディアの「あんたがいいの」という言葉におだてられて、2人で家出にいくことになった。クローディアは、ジェイミーにこまかく計画を話し始めた。2 家出にいく
クローディアは、とても用心深いので、ジェイミーにやった書きつけには、トランペットのかくしばしょまでかいてある。
あくる朝、ジェイミーとクローディアは、計画どおり、スクールバスに乗り、ぶじ、だれにも見つからず、スクールバスの駐車場までこれた。だけど、スクールバスの中で、二人は、けんかをする。二人とも、家と同じようにふるまっていた。
ジェイミーは、メトロポリタン美術館はぼろくさくてイヤだったけど、ぼうけんのチャンスがあるかもと、思い始めた。クローディアは、両親あてと、コーンフレーク関係の人に手紙を送った。
電車に乗っている間、クローディアは、ジェイミーをつれてきたことをこうかいしなくなった。マンハッタンは、少なくともキンケイド家のふたり分の勇気を要求していた。3 美術館での第一夜
道にでると、ジェイミーは、会計係として、第一の決定をくだした。二人は、どうやって美術館にいくかで、もめた。が、歩くことになった。クローディアは、ジェイミーに後悔させようと考えていた。ジェイミーは、クローディアをほめた。だから、クローディアの心はやわらいだ。美術館につくころ、けんかは必要なくなっていた。
クローディアは、美術館の中に入った。そのとき、かばんもあずけた。そのあと、出るふりをして、かばんなどもかえしてもらって、ほかのところからいいわけをして入った。ごはんは軽食堂で食べた。クローディアは、守えいや手つだいの人が出ていく、いちばんきけんな時間をジェイミーにおしえた。トイレにどちらもかくれるということだ。それがおわると、エミー・ロブサートが殺害されたベッドでねることになった。すこし悪口はいっていたけど、ふたりは「ふたりのかぞく」になった。クローディアとジェイミーがねるベッドは、たれまくがあり、くらかったので見つかりにくいベッドだった。4 天使の像
朝、クローディアとジェイミーはとても早く目がさめた。ふたりの胃ぶくろは、すっかりしぼりだしたはみがきのチューブみたいだった。職員がくるまえに、ねどこですがたをかくさないといけない。クローディアは、いいにおいが大好きで、服を着るとき、いつもより時間をかけた。着がえおわってから、楽器ケースをかくした。
ジェイミーは朝、小さな失敗をした。変ないいわけをしてにげた。クローディアたちはある学校の子たちにまぎれて、ミイラのことを勉強した。そのあと、新聞のことでもめた。が、どちらもミイラのちらしと新聞をかうことにした。5 噴水で
ふたりが家を出てから三日たった。クローディアは、毎日、下着をかえなければいけないと言いはった。下着をかえることに異議はない。問題は、洗たくをどうするかということだ。ふたりはよごれた下着を楽器ケースからとりだし、ポケットにはいるだけつめこんだ。はいりきらないのは身につけた。冬だから、べつにおかしいことではない。土曜日が、家事的なざつ用をするにはよい日のようだった。
ふたりがまぎれこむような小学生の団体はきそうにないので、ひるごはんは外でたべようとクローディアがいい、ジェイミーはさんせいした。クローディアは、テーブルにテーブルクロスがかかったようなレストランをもちかけたが、ジェイミーの「だめ」といういい方があまりにだんことしていたから、あきらめた。
はんばい店で、ごはんを食べて、貸洗たくき屋にいった。ふたりは、きかいに十セント入れて、洗ざいを買い、二十五セント玉を入れた。仕事がおわってみると、ふたりはがっかりした。洗たくものがイヤに黒ずんでいたのだ。
そのあと、ジェイミーは、あそびに行こうとうるさかったが、図書館に行った。ミケランジェロに関する本はどこにあるのかふたりは聞いた。女の人はふたりに児童室を教えたが、児童室の司書はドンネル分室を教えた。そして、そこに行った。クローディアは、十二ページ読んで、もうイヤになった。そのあと、ジェイミーは、クローディアのじゃまをした。でもまたジェイミーがじゃまをするまで研究した。ジェイミーは、クローディアに、ぼくたちは、天使とくらしているんだからすごいと話した。
トイレにかくれる時間でのことだった。ジェイミーは、天使がうつされることを知り、ソコニイレソコニイレと通信文を考えた。そのとおり、クローディアは、ソコニいた。それから、ふたりは、噴水にはいることになった。そこで、ジェイミーが、お金を発見し、どろぼうのようだけど、お金をもうけた。噴水からでたあと、ふたりは、ホームシックのことをかたりあった。6 ミケランジェロの印
あくる朝、ふたりはいつもよりおそい時刻におきた。美術館は一時までひらかない。ジェイミーは、クローディアに「日曜日はやっぱり日曜日だね」と話した。クローディアも、なっとくした。
ふたりは着がえて小さな礼はい堂へ行き、新聞をぬすんでごめんなさいといった*。
ふたりは天使の像の所に行った。クローディアが、「天使にさわれないのがこまる」といったから、住んでるだけですごいとジェイミーがいった。そのあといろいろな話をした。そのとき、足音がした。でも、ジェイミーの通信文のおかげで、通りすぎていった。そのあとふたりは三つのわを天使の像の台のところで見つけて、ビールのかんだと話した。でも、ジェイミーは気がついた。ビールのかんならおしつぶしている。でもこれは、おしたっていると。その発見で、ミケランジェロの印だとクローディアが気がついた。ジェイミーが見ていた本にもその印があった。それで、大切な手がかりになった。
だから、美術館で、印のことを調べることにした。クローディアは答えは天使の中にあるのににげていってしまうと考えた。
印のことを、美術館長さんにタイプライターで打った手紙で教えることにした。ふたりはよくはたらいたと満足して、休みにしていいと思った。
ふたりがうら口のしゅえいの前をとおりすぎた時に、しゅえいがふたりをよびとめ、ジェイミーがひみつをいいそうになったが、クローディアのおかげでばらさずにすんだ。*わたしはお金のこともあやまらなければいけないと思う。
7 同級生が……
朝、美術館をでると、ジェイミーに相談なしに、クローディアはバスの停留所に向かった。ジェイミーは反対したけど、クローディアのいうとおりにした。私書箱をかりにいって、すこしややこしいことがあったけど、かりた。長々と今夜はおふろに入ることになった。そして、手紙をとどけてくれる、かおなどをおぼえるのがへたな人をさがした。おはかの中でまった。さいしょはふつうだったけど、知っているかんじがした。やっぱり、ジェイミーのたんにんの先生と、クラスメイトだった。クローディアは、ジェイミーが口をひらいたから手でふさいだ。ジェイミーはおこった。でも、しずかにとクローディアにいわれた。少したち、ジェイミーは、ニセもののふりをして、手紙をとどけることになった。うまくいった。ジェイミーは、へたへたすわりこんで、さけんだ。クローディアは、ジェイミーをひっぱり、早歩きをした。8 なぞを追って
ふたりは、もう一度、洗たくした。手紙の返事があるか、ふたりは一目のぞいておかずにはいられなかった。お店でのろのろ朝食をとり、見にいったが手紙はなかった。ふたりが町をぶらぶら歩いているうちに、国連ビルまできた。クローディアは、ジェイミーにさんかしてみないかきいた。おかしをぬいてさんかすることにした。ジェイミーは、きっぷうりばの少女をうまくごまかした。クローディアはジェイミーをほめた。クローディアは自分をかえたいと思い、まねをしたが、だめだった。
よく日、私書箱にふうとうが見え、手紙をよんだ。クローディアたちからすると悲しいしらせだった。ジェイミーは、家へ帰ろうとクローディアをさそうが、クローディアは、フランクワイラー夫人のところへいこうとジェイミーをさそう。けっきょくフランクワイラー夫人の家へ向かうことにした。帰るためのお金をつかって……。9 クローディアの秘密
ふたりはフランクワイラー夫人のやしきへ、最後のお金をつかってタクシーにのり、やってくる。ふたりはさいしょはとても待たされたが、通してもらった。
フランクワイラー夫人は(ふたりが)どこにいたか知りたがった。そしてふたりのことを(かなり)知っていた。
そのあとクローディアの問いにたいしてフランクワイラー夫人は「ひみつ」と答え、フランクワイラー夫人の問いにたいしてクローディアは「ひみつ」と答えた。フランクワイラー夫人はよろこび、そのあとごはんを食べさせたり、体を洗わせたりした。(クローディアが入浴中に食事が始まっていたので)クローディアはすねた。そのあとたくさん話をした。
フランクワイラー夫人はふたりに、ぼうけんにはおわりがあるけど、天使のひみつにはおわりがないといった。ジェイミーは口をすべらせて夫人にかくしていた居場所をいった。クローディアがいないすきに……。
そのあと、夫人はふたりが好きになり、おうえんしたくなって、チャンスをあげた。みごと、ふたりはとじこみから(スケッチを)さがしあて、クローディアは天使をだくというねがいをかなえた。ミケランジェロが天使をつくったということだ。10 家出のおわり
クローディアとジェイミーはテープレコーダーに話を吹きこんだ。ジェイミーとフランクワイラー夫人は夫人のカードで「戦争」をし、ジェイミーは三十四セント夫人からとった。そこに、クローディアたちの両親から電話が入り、両親はいろいろ心配した。夫人は、「家で待っていてください。」とときふせた。夫人とふたりはロールスロイスで明日乗せて帰るという約束をした。
ジェイミーがテープレコーダーに吹きこむ番になると、スイッチをおしたりとさわぎだした。夫人はしかりつけた。クローディアは、その間やしきの中をひとまわりした。
翌朝、夫人はシェルドンにふたりをグリニッジまで送らせた。シェルドンは夫人に次のようにつたえた。(報告を)
「はじめのうち、ぼっちゃんの方はうしろの席のボタンをおしどおしでございました。社内通話そうちのボタンを切るのをそれとは知らずお忘れでした。それでわたしはふたりの『夫人はなぜ天使を売ったのか』『夫人を自分たちのおばあちゃんにしよう』というような話をききました」と。
フランクワイラー夫人には、夫人と、サクソンバーグさんのひみつがあった。それはふたりが恋人だということだ。だから、フランクワイラー夫人がふたりのおばあちゃんになるのなら、サクソンバーグさんもおじいちゃんになるということだ。それと、美術館にだれかがかくれていたことも、明かされた。でもふたりはそのことを知らない。
『クローディアの秘密』 要約
Sakashita Kei
1 秘密の糸口
十二歳のクローディアは、自分の日常が不公平だと感じている。これをきっかけにクローディアは家出をすることにした。そのためには、生活や移動のためのお金をためないといけない。
クローディアは、週に一回くずかごのごみを捨てる。そのとき、電車の十回乗りの回数けんのさいごの一枚を手に入れた。クローディアは、弟のジェイミーを連れていくことにした。ジェイミーは、金持ちで、ラジオを持っている。
クローディアは、学校に行くバスに乗っているときに、ジェイミーに計画を話した。ジェイミーは、友達とかけをして、お金をかせいでいた。ジェイミーは、乗り気になっていった。2 家出にいく
二人はスクールバスにかくれて、ボストンの駐車場までバスに乗っていった。
ジェイミーはイメージどおりでない家出にがっかりした。
クローディアは手紙で家出のことを親に伝える。ジェイミーは会計係。3 美術館での第一夜
クローディアとジェイミーは、お金を節約しつつ美術館に着いた。荷物はあずかり所へ必ずあずけないといけないが、ある作戦で難関をクリアした。
昼食の間に館内を調べ、夜にはトイレにかくれた。自分たちの計画通りに進み、二人は思いやりの心を持つ。二人は、人が殺害されたベッドでねた。ジェイミーは、少しは冒険の要素を気に入った。4 天使の像
クローディアたちは、館員にばれないように早朝に起き、開館後は見学者として過ごしていた。
クローディアは学校の勉強の代わりに美術館のことを調べることに決めた。ジェイミーは乗り気ではなかったが、イタリア・ルネサンス広間が混雑していて、クローディアの好奇心がくすぐられる。
クローディアは男の人が置き忘れたタイムス紙を持って外に出る。
タイムス紙には、とある画廊から安値で落札されたという天使像のこと、像はミケランジェロ作とうわさされていること、画廊の前の持ち主がフランクワイラー氏という大金持ちであることがのっていた。クローディアは気付かなかったが、クローディアたちがそうさくされていることがのっていた。5 噴水で
クローディアとジェイミーは貸し洗たく機屋で服をまとめて洗った。
二人は、図書館へ行き、手分けして、天使の像の事を調べる。クローディアは、はるか先を見すえる専門家と自分とをくらべ、自信をなくす。ジェイミーは、クローディアに、専門家にもできないことを利用しようといい、クローディアも立ち直った。
美術館のトイレに二人は分かれてかくれた。ジェイミーは運よく天使の像が広い所に移動するという情報をゲットした。
夜、二人は噴水で水浴びをした。噴水の底の硬貨を拾った。6 ミケランジェロの印
予定どおり、天使の像はちがう部屋に運ばれていた。天使の像を置いていた台座の布にMを発見する。二人はミケランジェロをアルファベットでかいたときの頭文字だと考える。
いつのまにか、天使の像のことが家出よりも美術館にかくれることよりも重要になる。
クローディアは、なぞをとかないうちには家に帰らないと決めた。
タイプライターでミケランジェロの手がかりについて、美術館長に手紙を書く。7 同級生が……
郵便局へ行き、私書箱を借りる。美術館あてのてがみは直接の方が早いので、美術館を見学している小学生にたのもうと考えた。いい所に小学生が通りかかったので、マスタバにかくれ待ち伏せする。しかし、自分の友達だとジェイミーが気づき、おどろいた。そこで、クローディアはジェイミーに小学生の見学者のふりをさせて事務室に手紙をとどけさせ、見事成功した。8 なぞを追って
水曜日、私書箱に美術館からの手紙が入っていた。美術館もMは認識していることを知って、クローディアは泣く。
家に帰るために、ジェイミーがグリニッジ行きのきっぷを買おうとする。クローディアがフランクワイラー夫人に会いにいくことを考え、ジェイミーは賛成する。クローディアは希望を持つ。9 クローディアの秘密
二人は、タクシーで家に帰る分のお金を使い、フランクワイラー夫人の屋敷に着く。フランクワイラー夫人と話をしたいと求める。夫人は家出をしていたことを知っていて、興味を持ったので二人を招く。
クローディアが天使像について教えてほしいとたずねるが、夫人は教えてくれない。夫人が家出のことをくわしく教えてほしいとたずねるが、クローディアも同じく教えない。この会話で夫人はクローディアのことを気に入り、秘密のこうかんを提案した。
二人は、夫人の書類棚を調べることを1時間の間許され、計画を立てて調べた。そして、ささいなことをきっかけに、ミケランジェロの署名入りの天使像のスケッチを見つける。
二人は夫人に家出についてくわしく話し、夫人は遺産としてスケッチを二人にわたすことにした。10 家出のおわり
二人は、それぞれがテープレコーダーに話を吹きこむ間、ジェイミーはフランクワイラー夫人と戦争ゲームを、クローディアはフランクワイラー夫人の邸の中をひと回りしていた。
次の日の朝、シェルドンにロールスロイスで家に送ってもらった二人は、車内でフランクワイラー夫人を自分のおばあさんにすること、お金がたまるとこっそりフランクワイラー夫人の邸を訪れることを話していた。二人はその二つのことを二人の秘密にしようとしていたが、ジェイミーがボタンを押して遊んでいたので、シェルドンに聞かれていて、夫人に報告される。
夫人は、サクソンバーグさんへの手紙を書き終えた。ミケランジェロのスケッチをクローディアに遺贈する項目を加えた改訂版は、メトロポリタン美術館の食堂でサインすることとなった。
『クローディアの秘密』 要約
Yonemitsu Yutaro
1 秘密の糸口
クローディアは、むかし式の家出なんかできっこない、にげだすのではなく、どこはへにげこむことにした。大きくて気もちのよい屋内、できれば美しいばしょ、メトロポリタン美術館にきめた。そして三人の弟のうち二番目のジェイミーをえらんだ。ジェイミーは口がかたいし信用でき、けっこうわらわせてくれ、お金もちだった。2 家出にいく
ジェイミーはしれい書きがあるのを見つけました。しれい書きを見終えると、くしゃくしゃに丸めてくずかごに入れました。二人はスクールバスの後ろの席にのり、学校に着き、みんながおりた時、運転手のハーバードに気づかれないようにかくれていました。
ハーバードがバスをおり、どこかへ行くと、二人はバスをでようとします。すると何かガチャガチャいっているということで口げんかをしました。ジェイミーは、美術館に行くのでなく森へ行くと、電車で行くのでなくヒッチハイクすると思っていたので、ふまんそうでした。それでもバスからおりて電車に乗り、美術館へ行きました。3 美術館での第一夜
ジェイミーは、第一の決定をくだしました。「美術館まで歩こう」と。「あたしタクシーにのりたいわ」というクローディアといいあいをして、歩くことになりました。美術館につくとクローディアたちは、にもつをあずけ、中をまわり、今日とまる場所をさがしながらあるきました。二人はけい食どうでごはんを食べました。二人ともまんぞくしません。二人はにもつをとってうらぐちからはいり、夜けいは、トイレでしのぎ、エミー・ロブサートのさつがいされたベッドでねました。けいかんは、くらいうえ、ふとんがあるため、二人に気づきませんでした。4 天使の像
あくる朝クローディアとジェイミーは、とてもおなかがすいているけれど、職員が出勤するまえにかくれなければならない。二人は着がえがすむと、楽器ケースとカバンをバラバラにかくして、朝ごはんをおなかいっぱいにたべて、かくれた。かくれている間にジェイミーがそうじ夫さんに見つかってしまい、けれどなんとかしのいだ。
一日一部屋のすべてをしらべることにする。そして、天使の像にクローディアがみとれて、タイムス紙を買おうとすると、ジェイミーに反対され、けれどジェイミーもパンフレットがほしくて、けっきょく二つとも買おうとなった。運よく、一つはひろった(タイムス紙)。クローディアは天使の像がだれかににていると気づく。5 噴水で
二人は洗たく屋で、よごれものをまとめてあらう。
図書館までいき、天使の像やミケランジェロのことを調べる。
ジェイミーが「専門家にもできないこと」と言うとクローディアがなぜかおこりだす。
ジェイミーが麻薬入りのチョコレートを食べるふりをして、クローディアがびっくりした。
いつものようにトイレにかくれていると、ジェイミーが天使の像が移動したことに気づく。
夜、レストランの噴水で入浴し、落ちていた二ドル八十七セントをひろう。6 ミケランジェロの印
朝二人は暗いうちに目がさめた。そして礼拝堂で主の祈りをとなえ、ちょうこくを見て考えた。そうすると足音がきこえジェイミーがイヤホーン案内器を貸すボックスのうしろにかくれてしのいだ。
もともと天使があった場所にいくと、ミケランジェロのMのマークを見つけ、図書館の本に同じマークがあったと気づく。そのことを手紙で館長さんに伝えたいと思う。ヒントをあげ、わからなければ自分たちが出てきて、えいゆうになることをねらう。手紙は手書きではなくタイプライターで書く。7 同級生が……
ゆうびん局にいき、私書箱をかりるが、ばくだいなお金がかかる。直接わたした方が早いと考え、美術館に見学にきている小学生にたのもうとするが、そのグループはジェイミーの同級生だった。すると事たいが変わり、ジェイミーがぎ名を使い、わたすことになった。クローディアに半人前あつかいされたジェイミーはいつかしかえしすると考える。8 なぞを追って
家出7日目。私書箱は、空。国連を見学する。8日目に私書箱に手紙が入っていた。Mのマークのことはもう知っていたということを知り、クローディアは泣く。「家に帰るときは前とちがった自分になりたい」という。
ジェイミーは自分の悪いくせをなおせばいいとアドバイスする。
ジェイミーが家に帰るためのキップを買おうとするが、クローディアがフランクワイラー夫人に会うことをていあん。ジェイミーもさん成。クローディアは自信をとりもどし、フランクワイラー夫人の家にむかう。9 クローディアの秘密
クローディアとジェイミーは、タクシーでフランクワイラー夫人のやしきまでむかう。夫人と話をしたいとたのむがとても時間がかかった。フランクワイラー夫人は家出のことは知っており、色々話していくうちにフランクワイラー夫人に気に入られ、1時間だけ天使の像の答えをさがしてよいと許可をえる。
天使の像の答え(スケッチ)をみつけた。答えはやはり(天使像は)ミケランジェロの作だった。夫人は自分が死んだらそのスケッチを二人にあげるというけれど、二人は家出ののことをくわしく話すことになる。クローディアは夫人の言葉で、家に帰ることを決意する。10 家出のおわり
フランクワイラー夫人は、クローディアとジェイミーに家出のことを聞くため、おそくまで起きていた。クローディアがテープレコーダーに吹き込む間、夫人とジェイミーは「戦争」をした。ジェイミーは三十四セントとった。夫人は、二人を好きなへやでねかせ、朝、夫人の車で家までおくってもらった。二人は、車の中で夫人をおばあちゃんにするという二つ目のひみつを作る。が、そのことはばれてしまった。家についてハッピーエンドと思いきや、メトロポリタン美術館で二人のこんせきが見つかった。
『クローディアの秘密』 要約
Yonemitsu Megumi
1 秘密の糸口
クローディアは、快適な家出を求め、美術館に行くことに決めている。家出の決意は、毎日にあきてしまったからだ。一緒に行く仲間は、二番目の弟、ジェイミーを選んだ。ジェイミーは、大金持ちで、ラジオもあり、最適であった。ジェイミーも、だんだん家出に賛成して、「計画は、複雑に」という。そして、出発は、習い事の水曜日に、と考えている。2 家出にいく
計画どおり、ジェイミーとクローディアは、いつものスクール・バスに乗り、家出は始まる。バスは、一番後ろの席を選び、運転手にばれないよう、終点まで苦労して待った。ジェイミーは、冒険的な家出だと思い込んでいた。二人は、言い争いになる。家出中という立場を忘れぎみだった。
次の駅までの途中、自分たちの事を親に伝える手紙を送る。ジェイミーは、会計係に任命され、ニューヨーク市でも楽しめると思い始める。美術館への旅は、長く、クローディアは、ジェイミーを連れてきたことが正解だと感じる。家出にいくには、お金とラジオと二人分の勇気も必要であった。3 美術館での第一夜
会計係ジェイミーは、美術館への道のりに、お金ではなく足を使うことにする。疲れながらもやっと美術館に着く。作戦を練って入館し、見回る。
閉館近く、守衛に見つからないようにかくれ、人の気配が無くなるのを待った。二人はだんだんとチームになって、団結するようになる。その夜は、美術品のベッドで、闇に包まれながら過ごした。4 天使の像
二人は早朝からの危険な時間を努力して過ごしていた。人でにぎわうようになると、群衆のほんの一部になれる。クローディアは、美術館のことを勉強することにする。ジェイミーが選んだイタリア・ルネサンスの広間は、やけに混雑していた。そこには優美な天使像があった。クローディアは、あの小像が気になり、新聞を手に入れる。そこには、天使の像は、安くで買い入れたものだが、有名なミケランジェロの作品の可能性が高く、注目を浴びているということが書かれていた。また画廊の元はフランクワイラー夫人の邸宅にあった美術品だった。新聞の記事には、早くも二人の行方不明のことものっている。だが、そこには目を向けていなかった。そして、クローディアたちは小像の作者をはっきりさせてみせ、このことを追求することにする。天使の像は、クローディアの心をときめかせた。5 噴水で
クローディアとジェイミーは、ミケランジェロのことを勉強しようと図書館まで行く。けれども、天使のことは分からず、クローディアは、すこし心が折れる。
帰ってからも、危険に包まれながら過ごす。閉館後、守衛から身をかくしている間に、二人は、彫像の場所が変わると知る。
情報は耳に入ったが、その分時間を取られたので、お風呂を噴水ですますことにする。二人とも楽しんだ。それに、来館者が噴水に願いとともに投げこんだお金をたくさんゲットした。
寝る前に、もう一度、天使を見る。クローディアはだきしめたいと思う。
床に入ってから、ジェイミーは、イタリア・ルネサンスのことより、家のことを考えた。二人とも、ホームシックになっておらず、きたえられて自身がついたと満足して眠りについた。天使の秘密は、朝までおあずけだった。6 ミケランジェロの印
日曜日の朝、クローディアとジェイミーは、中世期の部屋の礼拝堂でお祈りをあげる。そして、天使像の所に行こうとした際、守衛に見つかりそうになる。その後、初めに天使像が置いてあった台座を見る。台を包んでいたビロードにある、Mの字の跡に気づく。彫像側に彫られた、ミケランジェロのMだと考える。台座の下にかくれながら、家出より、天使のことの方が重要になってくる。
手掛かりをつかんだ二人は、美術館の本屋でミケランジェロに関する本を探す。そして、表紙にあのマークの付いた本を見つける。それは、ミケランジェロの石工の印だった。このことを美術館に教えるため、タイプライターで手紙をつくる。7 同級生が……
二人は、私書箱を利用して、届ける手紙の返事がそこに来るようにする。けれども、郵便局で期間が決められていたので、必要以上にお金がかかる。早く手紙を受け取ってもらうために、直接、来館者(小学生)の使者を選ぶことにする。エジプト美術にあるお墓で待ち伏せしていると、子どもたちが近づいてくる。話に耳をすませていると、ジェイミーのクラスメイトだと分かる。危機一髪でのがれ、それをチャンスに変える。クローディアは、ジェイミーが小学校からの見学者という設定で手紙を渡されたと言うことを計画する。半人前だと言われたジェイミーだが、無事成功する。それから、この場を飛び出し、早く歩きはじめた。8 なぞを追って
次の日、二人は手紙の返事がないか郵便局に行く。けれど手紙はなかった。勉強をしようと国連を参観する。クローディアは、内容こそ頭に入ってこなかったが、「ちがって見える方法」を発見する。このままの姿で違う服装の所へ行くか、その逆をするかということ。
一日待つと、私書箱には手紙があった。中身を読むと、二人が手紙で知らせたことは、まえから承知していたと書かれていた。また、証拠が小さいということだ。二人は失望し、クローディアは涙を溢れさす。ジェイミーは家に帰ろうとなぐさめるが、クローディアは納得いかなかった。女英雄に生まれ変わって帰りたいという想いがある。
ジェイミーが家までの電車の券を買おうとした時、その想いが引き留めた。そして、ベシル・E・フランクワイラー夫人のいるコネティカットのファーミントンまでと言った。そこから、二人は念願のタクシーで目的地まで向かった。9 クローディアの秘密
クローディアとジェイミーは、フランクワイラー夫人の元に着く。二人のここに来た理由が夫人の心をつかみ、招いてもらう。
クローディアは、天使の像について聞くが、”夫人の秘密”なので教えてもらえない。二人も家出のことは秘密にしていた。そこで、秘密を交換する。
二人は、夫人の書類棚から情報を探す。そして、天使の像はミケランジェロの作品だと分かった。クローディアは探し当てたスケッチをだきしめた。
夫人は、この秘密を二人に相続すると言う。それから、家出の話を聞かせてあげる。秘密は、人の内側をかえられるのだった。10 家出のおわり
その晩、クローディアは、家出の話をテープレコーダーに吹き込んだ。その間、ジェイミーは、夫人とトランプをしていた。
翌朝、二人は家まで送ってもらう。二人は車の中で夫人を養母にして、また会いに行くという秘密を作る。二人は久ぶりに家に帰った。
夫人は、サクソンバーグさんへの手紙を書き、メトロポリタン美術館で会うことにする。その美術館では、二人の忘れ物がまだ残っていた。