福西です。
『しずくの首飾り』(ジョーン・エイキン、猪熊葉子訳、岩波少年文庫)を読んでいます。
第6話「パン屋のネコ」を読みました。
ジョーンズおばあさんは谷の町のパン屋さん。そこにモグという名の、マーマレード色の猫が住んでいました。
モグは水が大好きで、雨の中でも外に出かけます。
(実は、パン焼きの邪魔にならないよう、ジョーンズさんに追い出されたのですが)
案の定、帰ってきたモグは、くしゃみを連発します。
ジョーンズさんはモグにイースト入りのミルクを飲ませて、ストーブにあたらせます。
すると、モグはどんどんふくらんで、家を突き破ってしまいました。
モグは、クジラほどの大きさにまで成長します。
町の人たちは、モグがもっと大きくなるのではないかと不安になり、モグを町から追い出します。
一方、雨が降り続き、川が増水しました。町の人たちは高いところに避難します。
そこで、モグは谷に「大きなパンのように」座りこみます。するとモグがダムのかわりになって、町を救ったのでした。
モグは表彰され、町の人たちと仲良く暮らした、というお話でした。
【お知らせ】
次のテキストをお伝えします。
『ぬすまれた夢』(ジョーン・エイキン、井辻朱美訳、くもん出版)です。
ますます深まるエイキンの世界。お楽しみに!