『しずくの首飾り』を読む(ことば2年、2021/11/10)

福西です。

『しずくの首飾り』(ジョーン・エイキン、猪熊葉子訳、岩波少年文庫)を読んでいます。

第6話「パン屋のネコ」を読みました。

ジョーンズおばあさんは谷の町のパン屋さん。そこにモグという名の、マーマレード色の猫が住んでいました。

モグは水が大好きで、雨の中でも外に出かけます。

(実は、パン焼きの邪魔にならないよう、ジョーンズさんに追い出されたのですが)

案の定、帰ってきたモグは、くしゃみを連発します。

ジョーンズさんはモグにイースト入りのミルクを飲ませて、ストーブにあたらせます。

すると、モグはどんどんふくらんで、家を突き破ってしまいました。

モグは、クジラほどの大きさにまで成長します。

町の人たちは、モグがもっと大きくなるのではないかと不安になり、モグを町から追い出します。

一方、雨が降り続き、川が増水しました。町の人たちは高いところに避難します。

そこで、モグは谷に「大きなパンのように」座りこみます。するとモグがダムのかわりになって、町を救ったのでした。

モグは表彰され、町の人たちと仲良く暮らした、というお話でした。

 

【お知らせ】

次のテキストをお伝えします。

『ぬすまれた夢』(ジョーン・エイキン、井辻朱美訳、くもん出版)です。

ますます深まるエイキンの世界。お楽しみに!