福西です。
『しずくの首飾り』(ジョーン・エイキン、猪熊葉子訳、岩波少年文庫)を読んでいます。
第4話「ジャネットはだれとあそんだか」を読みました。
「おもちゃのチャチャチャ」の歌詞にあるような内容です。
ジャネットは、誕生日にプレゼントをもらいます。けれどもジャネットにはお母さんはなく、お父さんはお仕事です。
夜中、さびしいジャネットをあやしてくれたのは、プレゼントの本の中から出てきた妖精たちでした。
妖精たちはたなの上に
人魚たちはおふろのなかに
ペンギンたちは冷蔵庫のなかに
ウサギたちは石炭入れのなかに
クジャクたちはテーブルの上に
そしてアザラシたちは流しのなかに
いたのです。
そこへ、最後にトラがやってきます。
トラは自信過剰な乱暴者。動くと衝突するので、みんなから嫌がれます。
けれどもジャネットはトラの背中にまたがります。
トラは意気揚々、夜の空にかけ上ります。
トラは、ジャネットにしっぽをくすぐられるたびに、力を発揮します。
そして、奇想天外な人助けを道中でします。
それから、急いで家に戻ってきます。
途中、お父さんの乗っている汽車が見えたからです。
ジャネットがベッドに入ると、妖精とトラたちも本に戻りました。だから、ジャネットとだれがあそんだのかは、だれにも分かりません。
朝起きて、人魚のうろこやトラのひげを見つけたジャネットのほかには。