福西です。
『リンゴ畑のマーティン・ピピン』(エリナー・ファージョン、石井桃子訳)を読んでいます。
プロローグを読みました。
マーティン・ピピンがロビン・ルーとジリアンのなかを取り持ちます。(前回の「若葉おとめ」をなぞる内容です)
ジリアンはリンゴ畑の井戸屋形にいて、六人の男嫌いの乳しぼり娘によって見張られています。
ピピンは小間物売りのジプシー女に変装し、乳しぼり娘たちに、ジリアンの(恋の)病を治すには、「いまだかつて語られたことのない恋物語を六つ話す必要がある」と吹聴します。娘たちはそれを信じます。
乳しぼり娘はジリアンを見張っている間、自由に行動できません。早くお役御免になりたいのです。
そこで、つぎにマーティン・ピピンがやってきたときに、「恋物語を六つ歌えるか」とたずねます。
マーティン・ピピンは「千も!」といって請け合います。
そうして園の中に招き入れられます。