福西です。
『しずくの首飾り』(ジョーン・エイキン、猪熊葉子訳、岩波少年文庫)を読んでいます。
第3話「空のかけらをいれてやいたパイ」を読みました。
今回も奇想天外な話でした。
おじいさんとおばあさんが、冬の日に、あつあつのアップル・パイを焼こうとします。
すると、よそ見をしたすきに、空の一部分がパイ生地にはさまります。
雪が降っていたので、この空は、小麦粉と同じ白色だったのでしょう。
おばあさんは、気づかずにそれを焼き上げます。
すると空のかけらの入ったパイは浮かび上がります。
おじいさんとおばあさん、それにネコが、パイをつかまえようとして飛び乗ります。
けれどもパイはみんなを乗せて、空の旅をはじめます。
途中、いろいろなものと出会い、それらを全部乗せて、パイは海におり立ちます。
パイは島となり、みんなはそこで幸せに暮らした、という話でした。
パイが既存の島に下りようとすると、島民たちが「駐パイ禁止」と大騒ぎするシーンが印象的でした。