「しずくの首飾り」を読む(ことば2年2021/10/6)

福西です。

『しずくの首飾り』(ジョーン・エイキン、猪熊葉子訳、岩波少年文庫)を読んでいます。

第3話「空のかけらをいれてやいたパイ」を読みました。

今回も奇想天外な話でした。

おじいさんとおばあさんが、冬の日に、あつあつのアップル・パイを焼こうとします。

すると、よそ見をしたすきに、空の一部分がパイ生地にはさまります。

雪が降っていたので、この空は、小麦粉と同じ白色だったのでしょう。

おばあさんは、気づかずにそれを焼き上げます。

すると空のかけらの入ったパイは浮かび上がります。

おじいさんとおばあさん、それにネコが、パイをつかまえようとして飛び乗ります。

けれどもパイはみんなを乗せて、空の旅をはじめます。

途中、いろいろなものと出会い、それらを全部乗せて、パイは海におり立ちます。

パイは島となり、みんなはそこで幸せに暮らした、という話でした。

 

パイが既存の島に下りようとすると、島民たちが「駐パイ禁止」と大騒ぎするシーンが印象的でした。