「まだまだはらぺこオオカミ」を読む(ことば3~4年2021/9/28)

福西です。

『まだまだはらぺこオオカミ』(ストー、掛川恭子訳、岩波書店)を読んでいます。

第4話「ハイジャック」を読みました。

オオカミがおもちゃのピストルと本物の爆弾を持って、ポリーたちのバスに乗り込みます。

しかし運転手には子供のいたずらだと思われて、相手にされません。ポリーはオオカミになぜ撃たないのか、たずねます。

「うつわけにはいかないんだよ。ほんものの銃じゃないんだから。」

けれども爆弾は本物です。ポリーだけがそれを知っていて、ドキドキします。

「運転手さんがとめなかったら、どうなるの?」

「そしたら、この爆弾で、バスをふきとばしてやる。」

「でも、運転手さんがバスをとめなかったら、あなたもまだのっているのよ。」

オオカミは「ぎりぎり……(自分だけ助かるはず)」と言葉を濁します。ポリーは、「バスのドアは運転手にしか開けられないから、むずかしいわよ」といいます。

結局ポリーの忠告が功を奏し、オオカミはことを起こすことなく、バスを降ります。

オオカミは、またもやポリーの忠告を聞いたばっかりに、ポリーを食べそこなったのでした。

 

この日紹介した俳句です。

こほろぎのこの一徹の貌を見よ  青邨

こほろぎ(蟋蟀)が三秋の季語です。