福西です。
『まだまだはらぺこオオカミ』(ストー、掛川恭子訳、岩波書店)を読んでいます。
第3話「あなはほるもの?」を読みました。
オオカミは、ポリーを捕まえるために、ネズミ捕りを仕掛けます。しかしえさに選んだのが「生の肉」だったので、スルーされます。
つぎにオオカミは、道路に穴を掘ります。しかし水道管やら電気の線やらをぶち抜いてしまったので、近所から非難を浴びます。噴水やら爆発で、オオカミ自身も、ほとほと参ります。
ポリーは、「どうせ掘るなら、野原にすればいいのに」とアドバイスします。
ポリーが野原に行ってみると、案の定、オオカミが先に来ていました。
「穴を掘って、オーストラリアに行くつもりなのかと思った」
と冗談を言うポリーに、
「地球が丸いわけないじゃないか。ばかだな」
とオオカミは言います。そしてポリーに「目をつむって歩いて来い」と指示します。
ポリーは、「やり方が分からないから、お手本を見せて」と言います。「よし、見てろよ」と、オオカミは……。
と、そんなお話でした。
この日、紹介した俳句です。
しづかなる力満ちゆきばつたとぶ 楸邨
「ばつた」が初秋の季語です。