福西です。
クマのプーさんえほん(ミルン、石井桃子訳、岩波書店)の、『15 フクロのひっこし』を読みました。
今回読んだ内容は、受講生のWちゃん曰く、「『フクロのひっこし』じゃなくて、『コブタのひっこし』」でした。あるいは『コブタの災難』。
嵐に家をこわされたフクロのために、百町森のみんなが引っ越しを手伝います。
イーヨーがはりきり、フクロの新しい家を見つけます。
ところが、それはコブタの家なのでした。イーヨーは他人の家に遊びにいく習慣がないため、コブタの家だと知らなかったのです。
「フクロには、おあつらえむきの家じゃないかな、コブちゃんや?」
このとき、コブタはえらいことをしました。そして、コブタはそれを、プーがじぶんについてうたってくれた、あのすばらしいことばのすべてをおもいだしながら、夢心地のうちにやってしまったのです。
「ええ。フクロには、おあつらえむきの家です。」
コブタはりっぱに申しました。
「ぼく、フクロが、ここで、しあわせにくらすようにとおもいます。」
そして、コブタは二どばかり、こみあげてくる涙を、ぐっとのみこみました。なぜなら、コブタは、この家で、じぶんも、とてもしあわせにくらしてきたからです。
このあと、プーの思いがけない一言で、コブタの気持ちは救われます。さて、どんな結末が待っているのでしょうか?
それは、ぜひ本をお読みになって下さい。
これで全15巻を読了しました。受講生のみなさま、おめでとうございます!