福西です。
『まだまだはらぺこオオカミ』(ストー、掛川恭子訳、岩波書店)を読んでいます。
第2話の「魔法のくすり」を読みました。
オオカミは、昔話を読んで、魔法の薬が出てくることに気づきます。それを探して、ポリーに飲ませようと考えます。
最初に雑貨屋で、洗剤を見つけます。
次に食品店で、「肉のやわらかくなる調味料」を買います。
それから薬局で、とうとう「これぞ魔法だ!」と思ったものを見つけます。
『魔法の変身。たったの一晩で、十年わかがえりました。』
という宣伝を信じます。ポリーが若返ればそれだけ肉が柔らかくなり、おいしくなるぞと喜んで。
オオカミは、ポリーの家の玄関にさっそく薬の小包を置きます。
けれども、手紙を読んだポリーは、オオカミに言います。
「オオカミさん、あたし、七さいなのよ。」
と。
オオカミは、10才若返ったポリーが、また生まれてくるまで3年も待たないといけない、と言われ、がっかりして帰っていきます。
「なにが魔法のくすりだ。そんなもの、古きよき時代はいざしらず、ちかごろじゃ、信用できやしない。」