『クローディアの秘密』を読む(西洋の児童文学を読むC)2021/7/15

福西です。

中学生クラスの方です。

『クローディアの秘密』(カニグズバーグ、松永ふみ子訳、岩波少年文庫)を読了しましたので、取り急ぎご報告します。

受講生のMさん、おめでとうございます。

「天使像の作者はだれか?」という謎は、フランクワイラー夫人とクローディアとジェイミーの共有の秘密となりました。

「クローディアとジェイミーの家出の話」は、フランクワイラー夫人の人生のファイルに、「新たな秘密」として綴じられることになりました。

クローディアとジェイミーは、夫人にはないしょで「いつかまた夫人に会いに行こうよ」と相談します。

それが彼女たちにできた「新しい秘密」です。

一方の夫人もまた、もう一つ、秘密を持っていました。それを最終章で読者は知ることになります。

大変面白い作品だと、改めて覚えました。

 

秋学期からは、『リンゴ畑のマーティン・ピピン(上)(下)』(エリナー・ファージョン、石井桃子訳、岩波少年文庫)を読む予定です。

ぜひお楽しみに。