福西です。
小学生クラスの方です。
『クローディアの秘密』(カニグズバーグ、松永ふみ子訳、岩波少年文庫)、6章「ミケランジェロの印」の要約です。
Y.Y.君
朝二人は暗いうちに目がさめた。そして礼拝堂で主の祈りをとなえ、ちょうこくを見て考えた。そうすると足音がきこえジェイミーがイヤホーン案内器を貸すボックスのうしろにかくれてしのぎいだ。
もともと天使があった場所にいくと、ミケランジェロのMのマークを見つけ、図書館の本に同じマークがあったと気づく。そのことを手紙で館長さんに伝えたいと思う。ヒントをあげ、わからなければ自分たちが出てきて、えいゆうになることをねらう。手紙は手書きではなくタイプライターで書く。
簡潔に書くことが、どんどん上達しています。その調子です。
(以下は補注)
もともと天使があった場所
→天使像の初日の展示場所。(見物客が増えたので、広い展示場に移されました)
S.K.君
予定どおり、天使の像はちがう部屋に運ばれていた。天使の像を置いていた台座の布にMを発見する。二人はミケランジェロをアルファベットでかいたときの頭文字だと考える。
いつのまにか、天使の像のことが家出よりも美術館にかくれることよりも重要になる。
クローディアは、なぞをとかないうちには家に帰らないと決めた。
タイプライターでミケランジェロの手がかりについて、美術館長に手紙を書く。
「天使の像のことが家出よりも美術館にかくれることよりも重要になる。」これがこの章の核心ですね!
なお、冒頭の「アルファベットでかいたときの」は省略してもよいでしょう。
H.F.さん
あくる朝、ふたりはいつもよりおそい時刻におきた。美術館は一時までひらかない。ジェイミーは、クローディアに「日曜日はやっぱり日曜日だね」と話した。クローディアも、なっとくした。
ふたりは着がえて小さな礼はい堂へ行き、新聞をぬすんでごめんなさいといった*。
ふたりは天使の像の所に行った。クローディアが、「天使にさわれないのがこまる」といったから、住んでるだけですごいとジェイミーがいった。そのあといろいろな話をした。そのとき、足音がした。でも、ジェイミーの通信文のおかげで、通りすぎていった。そのあとふたりは三つのわを天使の像の台のところで見つけて、ビールのかんだと話した。でも、ジェイミーは気がついた。ビールのかんならおしつぶしている。でもこれは、おしたっていると。その発見で、ミケランジェロの印だとクローディアが気がついた。ジェイミーが見ていた本にもその印があった。それで、大切な手がかりになった。
だから、美術館で、印のことを調べることにした。クローディアは答えは天使の中にあるのににげていってしまうと考えた。
印のことを、美術館長さんにタイプライターで打った手紙で教えることにした。ふたりはよくはたらいたと満足して、休みにしていいと思った。
ふたりがうら口のしゅえいの前をとおりすぎた時に、しゅえいがふたりをよびとめ、ジェイミーがひみつをいいそうになったが、クローディアのおかげでばらさずにすんだ。
*わたしはお金のこともあやまらなければいけないと思う。
「クローディアは答えは天使の中にあるのににげていってしまうと考えた。」と、作中で比喩の多い箇所から、骨子をうまく抜き出して書いています。
(以下は補注)
1)「天使にさわれないのがこまる」
→前章でクローディアが望んだ「天使をだきしめたい」が、かなわないことを指します。
2)おしたっている
→台座の布が盛り上がっていることを指します。
ミケランジェロの印は、前章でも、調べ物の時にこっそり出ていました。あれは伏線だったのですね。いま気が付きました(^^)
(前章の挿絵)
春学期は以上です。
第7章の要約も、秋学期の初回によろしくお願いします。